ユーヴェ監督、CL屈辱敗退に怒り…デルピエロは“希望”を見い出す

今季はセリエAで8位に甘んじるなど厳しいシーズンを送っているユヴェントス。

チャンピオンズリーグでもベンフィカに4-3で敗れ、グループステージ敗退が決まってしまった。

CL史上初めて前半だけで3点を奪われると、最後の反撃も届かず…。

試合後、アッレグリ監督は怒りを口にしつつ、失敗ではないと述べた。

マッシミリアーノ・アッレグリ(ユヴェントス監督)

「アプローチが間違っていたというよりも、前半は守備が甘すぎた。

失望しているし、怒っている。CL敗退になったからね。

いまはリーグ戦に集中しつつ、PSGとの最終節にも注力しなければいけない。最悪でもEL行きを掴み取らなければいけないからね。

CLで敗退し、セリエAでも後塵を拝しているが、我々は反撃しなければいけない。

今日はあまりにもミスが多かった。だが、いまその話をしても仕方がない。

若手たちには満足しているよ。あの場面で必要だった精神的エネルギーとテクニックでいいプレーを見せてくれた。

これを失敗だとは考えていない。サッカーでは負けることもある。残念だし怒りはあるがね」

一方、アレッサンドロ・デルピエロやファブリツィオ・ラヴァネッリらレジェンドたちは、失望しつつも、若手たちのプレーに希望を見出していた。

かつてユヴェントスで一時代を築いた2人はこう述べている。

アレッサンドロ・デルピエロ(元ユヴェントスFW)

「最後の20分で将来への希望が垣間見えた。ゴールへの意欲や闘志などいいものが多くあったからだ。

ただ、試合全体の印象は悪い。前半は相手に支配されていたからね」

ファブリツィオ・ラヴァネッリ(元ユヴェントスFW)

「ユーヴェは70分までプレーしなかった。

守備であまりにも多くのミスを犯したが、それはユーヴェでは非常に稀なことだ。

アッレグリは最後の20分で若手たちを投入した。

彼らは気持ちと決意を持ってプレーし、試合を完全に変えてくれた。気持ちと決意がサッカーでは常に違いを生み出しうる」

ユーヴェは4-1とリードされた後半25分に19歳の若手2人を投入。その後、2点を奪い返したが、あと1点届かなかった。

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なお、この試合はゴールラインテクノロジーなしで行われた。UEFAは、ベンフィカ側が無断で工事を行ったことでゴールラインテクノロジーシステムが機能不全に陥り、試合までに新たなシステムを導入することが不可能だったと説明している。

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