過去犯罪の否定と再侵略を狙った危険極まりない行為 朝鮮中央通信社論評

朝鮮中央通信は25日、日本の反動層が、国際社会の反対と糾弾にもかかわらず、靖国神社に対する参拝劇を演じ続けていることと関連して論評を発表した。

論評は次のように指摘した。

最近、首相の岸田と厚生労働相が秋季例大祭を契機に靖国神社に真榊(まさかき)を供物として奉納した。

経済産業相と超党派議員連盟「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の約90人に及ぶメンバーが神社に押しかけた。

靖国神社は、海外侵略戦争で悪名をとどろかせて黄泉(よみ)の客となった者、特に侵略戦争の挑発と極悪な反人倫犯罪を企んで、その実行を命令したA級戦犯の位牌が保管されている所で、それに対する礼儀の表しは日本社会の反動化をあおり立てる行為となる。

神社参拝を日本と世界が平和になることを望んでのことなどとミスリードしてきた日本の反動層は、今回も「二度と戦争を起こしてはならないとの深い思いを込めてのことだ」と喧伝した。

実に、荒唐無稽(こうとうむけい)で破廉恥なほらである。

日本が平和ではなく、再侵略を夢見て「大東亜共栄圏」の昔の野望を必ず実現しようとしていることは、世界が知っている事実である。

この時刻も、日本の教育現場では過去の侵略戦争が「正義の戦争」に、戦争狂が国のために生命をささげた英雄に公然と賛美されている。

「専守防衛」の原則を死滅させ、日本を戦争国家に変身させるための憲法改悪策動がいっそう本格化する中、この前は首相が直接、衆議院本会議で自民党総裁としての任期中に憲法を必ず改正することを公言した。

毎年、史上最高の軍費を蕩尽(とうじん)し、「自衛隊」を任意の時刻に空と陸、海、宇宙など、全ての領域で戦争を行える武力に変身させている。

それにも満足せず、年内に新たな「国家安全保障戦略」と「防衛計画の大綱」「中期防衛力整備計画」を制定することで、再侵略のための武力増強を合法化しようとあがいている。

このように、すでに久しい前に米帝の庇護の下に復活した日本軍国主義は現在、軍事大国化、再侵略野望の実現にヒステリックに疾走している。

戦争国家への日本の浮上を支える精神的拠点が、他ならぬ靖国神社である。

靖国神社に対する供物奉納と参拝劇こそ、過去の血なまぐさい侵略史を美化粉飾し、再侵略狂気を鼓吹する危険極まりない行為である。

地域と世界の平和と安全を重大に脅かす日本反動層の無分別な策動は、朝鮮とアジア諸国をはじめ、国際社会の無慈悲な懲罰にぶつかって破たんの運命を免れないであろう。(了)

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