空手日本一の3きょうだい…今は“遊びより稽古に夢中” 東京・足立区

東京・足立区に、全員が空手で全国優勝を果たした「空手日本一の3きょうだい」がいます。3人の空手に懸ける強い思いに迫りました。

8月に東京・調布市で行われた小学生の空手日本一を決める大会で、5年生男子・組手の部の決勝に進出したのが足立区の刈込一成選手です。1分30秒の間に相手より多くポイントを取るか6ポイント差をつければ勝ちというルールの試合で、刈込選手は2021年の優勝者を相手に一度もリードを許すことなく10対4で勝利を収め、全国の頂点に立ちました。

念願の全国優勝を果たした一成選手には2人の中学生の姉がいます。姉の結月選手と和花選手もかつて日本一に輝いた実力の持ち主で、まさに足立区が生んだ「空手日本一の3きょうだい」です。3人に突きを見せてもらうと、さすが「日本一」のスピードと迫力です。

3人はほぼ毎日、学校が終わってからおよそ3時間、道場で稽古に励んでいます。友達と遊ぶ時間はほとんどありませんが、長女の結月選手(中3)は「空手が楽しいと思って自分でやっているので、遊びたいとは特に思わない」、次女の和花選手(中1)も「やりたいと思ってやっているので、なんとも思わない」、そして長男の一成選手(小5)も「今は練習した方がいいと思うから、そんな気にならない」と話し、今は空手に夢中といいます。

そんな3人を母親の細香さんは全力でサポートしています。細香さんは「自分がやりたいことを見つけ、それに向かって努力すること。それがかなう喜びを知ることができているので、さらに大きく目標に向かって羽ばたけるように私はサポートを頑張りたい」と話します。

結月選手は「目標はアジア大会で優勝すること」、和花選手は「全国大会で優勝すること」、一成選手は「2連覇できるよう頑張りたい」と話し、"日本一の3きょうだい”はそれぞれの目標を見据えています。足立区から"世界一の3きょうだい”が生まれる日も近いかもしれません。

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