都内百貨店が“2023年福袋”を発表 アフターコロナ見据えた商品も

早くも来年の話題です。東京都内の百貨店が2023年の「福袋」を発表しました。気になる中身から、時代が見えてくるようです。

松屋銀座は2023年の福袋に2つのテーマを掲げました。その1つが「円安や物価上昇に対抗」です。例えば、円安による物価上昇の前に仕入れたという2カラットのダイヤモンドは、現在の相場で1200万円相当というものが、ほぼ半額の550万円の福袋で限定1個、販売されます。さらに、3000円から5000円のお総菜が当たる「ガチャガチャ形式の福袋」が1回1080円で購入できるなど、円安や物価上昇を意識した福袋が多数用意されます。そして、もう1つのテーマは「コロナ禍でできなかったことをかなえる」です。スタイリストがコーディネートしてくれる100万円分の洋服に加え、懐石料理の名店「銀座吉兆」での食事、高級ホテルの宿泊なども付いた100万円の福袋や、ハワイで最高級のコンドミニアムに1週間・6人まで宿泊できる20万2300円の福袋など、アフターコロナを見据えたさまざまな体験型の福袋も取りそろえられます。

東武百貨店池袋本店でも福袋が公開されました。東武百貨店の2023年福袋のテーマは「3世代で集まる団らんの場に福袋で彩りを添える」というものです。数ある福袋の中で、今回の目玉商品の一つは、色鮮やかな「アート寿司」です。マグロやサーモンなどをイカで包んでニシキゴイが泳いでいる様子を表していて、職人技が光ります。2万5500円相当のこのすしは、1万4900円の福袋として販売されます。また、昭和レトロの世界を3世代で楽しめるユニークな福袋も登場しました。昭和のアイドルになり切ってブロマイドやポスターなどを作れるというものです。東武百貨店池袋店の生井将貴主任は「1年の始まりであるお正月に、3世代で集まって笑顔で楽しんでいただければ」と話しています。

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