戸塚純貴が、BS松竹東急で2023年1月7日にスタートする土曜ドラマ「かりあげクン」（土曜午後11：00）に主演することが分かった。「コボちゃん」「フリテンくん」などの大人気4コマ漫画で知られ、今年で画業51年を迎えた植田まさし氏の代表作を、連載42年の時を経て初めて実写ドラマ化する。
ドラマは、1話に複数のショート作品を組み合わせた痛快ドタバタコメディー。現在の社会で話題になっている「ジェネレーションギャップ」や「○○ハラスメント」などを、かりあげクンの天才的ないたずらの発想で笑いに変えていく。脚本を手掛けるのは、京都を中心に活動する劇団・ヨーロッパ企画。結成以来、一貫してコメディーを上演し続け、数々の作品で観客を笑いの渦に巻き込んできたヨーロッパ企画と「かりあげクン」が起こす化学反応に期待が高まる。
空気を読まないいたずら好き、でもなぜか周りから慕われている永遠の平社員・かりあげクンこと、かりあげ正太を演じる戸塚は、「主演という大役をいただき大変光栄に思いましたし、何よりこの長きにわたり多くの方々に愛されているかりあげクンを自分が演じられることが、とてもうれしかったです」と心境を明かす。
台本を読んでみて「関わる人すべてが、かりあげクンのいたずらに翻弄（ほんろう）されていくさまが面白く描かれていて、シュールで独特の世界観に引き込まれていった」と明かし、演じる上では「誰かに嫌がらせをすることに天才的な才能がある笑わない男なので、やっていることと、ポーカーフェイスでひょうひょうとした表情とのバランスが難しいところだと思います。悪人に見えてはいけないし、善人に見えてもいけない。表情と行動が読み取れないつかみどころのなさは、かりあげクンの魅力的なところでもあるので繊細に演じていきたいところです」と意気込む。
実際に髪の毛を刈り上げたが、「作品によって役を作る際に監督とイメージを話し合って作り込んでいくことが多いのですが、今回はディテールがはっきりしているので、監督、プロデューサー、大勢の方に見守られながら断髪したのは新鮮でした。みんなで作り上げた渾身（こんしん）の刈り上げに身が引き締まりました」と報告。
そして、あらためて視聴者に向け、「今回本当に素晴らしいキャストの方々に囲まれて、僕もかりあげクンも幸せです。僕が代わりに皆さんの日々のストレスを、一番目立たない感じで目立つ万年平社員のサラリーマン、かりあげクンとして少しだけでも昇華できたらうれしく思います。働くすべての人たちへエールを送りたい、なんておこがましいですが、日常の中に遊び心を」とメッセージを寄せている。
