「ハリポタ」のヴォルデモート卿俳優が作者の騒動を擁護 他の出演者は苦言

映画『ハリー・ポッター』のヴォルデモート卿を演じたレイフ・ファインズ(59)が、原作者J・K・ローリング(57)のトランスジェンダー騒動を擁護した。レイフは、反トランスジェンダー発言で、ローリングがそう言った気持ちは「どこから来ているのか」を理解していると言い、その発言に対する虐待や殺害の脅迫について「不快だ」と強い言葉で戒めた。

レイフはニューヨーク・タイムズ紙にこう話している。

「彼女に向けられた暴言は不快でぞっとする。彼女が女性について言うことに怒るかもしれないという視点は理解できるんだ」

「でも、卑猥な超右翼的ファシストではない。ただ、一人の女性が『私は女性であり、女性だと感じ、そして自分は女性であると言えるようになりたい』と言っているだけだ」

「彼女の気持ちは理解できる。僕は女性じゃないけど」

「ローリングはエンパワーメント、幼い子供たちが人間としての自分を見つけるという素晴らしい本を書いている」

「どうすればより良く、より強く、より道徳的な人間になれるかということについてだ」

ローリングは2020年に生物学的な女性への言及がなくなったことを嘆いて以来、ネット上で攻撃を受けている。あるオンライン記事が「月経のある人々」について言及したことに対し「月経のある人々。そういう人々を表す言葉が確かにあったわ。誰か教えてくれない?ウンベン?ウィンパンド?ウーマッド?」と問題視した。

主人公のハリーを演じたダニエル・ラドクリフやハーマイオニー役のエマ・ワトソンなどの「ハリー・ポッター」俳優や、スピンオフの「ファンタスティック・ビースト」の主人公ニュートを演じたエディ・レッドメインなどが、この発言を批判している。

ローリングは最近、トランスジェンダーの権利をめぐってビリー・ブラッグ(64)と舌戦を繰り広げ、ビリーが「フェミニストを攻撃するためにホロコーストを利用している」と非難。ビリーやBBCのチャット番組の司会者グラハム・ノートン(59)などの「髭を生やした男性」が、女性とは何かを女性に任せるのではなく、女性とは何かを定義していると主張した。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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