横浜流星=宮本武蔵 & 中村隼人=佐々木小次郎!現地から!『巌流島』製作発表会レポ

宮本武蔵×佐々木小次郎生か死か…!剣豪2人による宿命の対決、武士(もののふ)の生き様を問う、骨太の人間ドラマ、横浜流星&中村隼人 舞台『巌流島』2023年上演。

武蔵と小次郎はどこで出会い、どんな人生を歩んで来たのか、なぜ戦わなければならなかったのか…。
闘いの裏に隠された人間ドラマ、決闘の真実を捉え、関門海峡に浮かぶ「巌流島(船島)」で繰り広げられた大勝負、その壮絶な戦いを、壮大かつ画期的なアクション時代劇として描く。
さらに、この舞台は、新解釈、新設定をもとに新たに脚本を創り上げ、オリジナル新作として上演。
脚本は深みのある描写を得意とし、時代物の舞台に敏腕を振るうマキノノゾミ、演出は大型スペクタクルエンターテインメントを次々と世に送り出し、人物造形に定評がある堤幸彦が担う。

主演の宮本武蔵は、アクションにも抜群の冴えを魅せる若手ナンバーワン俳優、横浜流星。佐々木小次郎は、若手歌舞伎俳優の中でも活躍目覚ましく注目度抜群の中村隼人。歌舞伎公演以外での本格的な舞台への出演は今回が初めて。
横浜流星と中村隼人は今回が初共演。火花散る剣豪2人のぶつかり合い、語り継がれて来た名勝負が新脚本、新演出で鮮やかに甦る。迫力満点の大殺陣、LEDなどの映像効果も活かしながら、令和版『巌流島』が誕生する。
公演に先駆けて製作発表会が行われた。登壇したのは横浜流星、中村隼人、堤 幸彦(演出)。場所は、なんと巌流島、リアル、背景は銅像。

横浜流星は「ここで武蔵と小次郎が世紀の一線を行った、ここに立っていること、ここの空気を吸っていることが感慨深いです。役作りに影響はあると思います」としみじみ。
中村隼人は「船に乗って10分、島に上陸して、ただならぬエネルギーを感じました。厳かな雰囲気、パワーを感じまして、役作りに反映させたい」と語る。
堤幸彦は「前回は曇っていましたが、今回は晴れ、潮の流れが早い。1612年4月13日、こんな感じだったのかなと。この空気、風を忘れずに」と語る。
一度、コロナ禍で中止になった公演、「こうやって上演できるのが嬉しい。あの時積み上げていたものを、あの時稽古していた仲間たちの思いを背負って一致団結して最高の舞台に」と意気込む横浜流星。中村隼人も「一度、中止になった舞台、ある種、出来上がったカンパニー、熱量は残っていると思う。自分が入っていくのはプレッシャー、緊張します。新しい風、作品のエネルギーになれれば」と語る。
横浜流星は「舞台に関しては大先輩なので」と言えば中村隼人は「(小次郎は)一発でやられるので」と返したが、なかなか息の合った掛け合い。しかし、そこは舞台、「新解釈、(銅像を見つつ)小次郎、どういう刀の持ち方してるんでしょうかね」と。ここは要チェック。
堤幸彦は「舞台におけるテクノロジーの最新型、自由自在に背景が変わっていく、かつての舞台進行にとらわれずに、舞台上のパフォーマンスとともに新しいものを作っていく。基本的にはお二人の汗と血と涙を見せていく、それとテクノロジーの融合。台本は出来上がっています。(史実では一瞬で勝敗が決まったこよを受けて)そうはさせません。二人は知り合いだった、恋愛、友情、サムライの命を賭ける意味合い、決闘のシーンは一瞬では終わりません、しつこいです」と演出プランを。

また、歌舞伎との違いをMCに聞かれて「難しいですね、まずカンパニーが違う、歌舞伎は男性が女性も演じますし、(共演は)歌舞伎は小さい頃から知り合いで同じ顔あわせ、歌舞伎のことがどう生きるのか…」と回答に悩みつつ、そこを横浜流星がソッコーで「全て生きると思いますよ」と言い、中村隼人は「頑張ります」と。そこで堤幸彦が「発声ですね。声をどう届かせるか、貴方が手本を示さなければ」と中村隼人に。「先頭に立てるように。今回はいろんな方が集まっていらしゃるので」と言い「(発声練習)しましょう」と堤幸彦。
アクションシーンも楽しみだが、武蔵の生き様について横浜流星は「武蔵の葛藤だったり、心の揺れを濃く描いてくださっている。心の揺れは大事に作っていきたい、史実を大事にしながら、新たな武蔵を」と言いすかさず、堤幸彦が「期待しかない。必ず、やり遂げてくれる人じゃないかと。武蔵の強さ、暗さを演じて欲しい。適役だと思います」と太鼓判。それを受けて横浜流星は「昨日、ご一緒に食事をしたのですが、世界観だったり、熱い関係性、各々の生き様、皆様の心に残る作品に」と語り、中村隼人は「今までなかった話になるんじゃないかと。結末は同じでも、そこにいくまでは違うことになるかもしれない、武蔵と小次郎の関係性と武士として生きる上での葛藤、僕の役割…僕の方が濃くなると武蔵のキャラクターが立ってくるのかな」

と分析。堤幸彦は「1600年代の初頭の激しい時代背景、それぞれのサムライの生き方が問われる時代、武蔵と小次郎は居場所が違う、生き方は同じだったり、反目したり、そこが面白い、色濃く作っていきたい」とかなり、濃い作品になる予感。
ちなみに横浜流星と中村隼人は今日で2回目の顔合わせ。

横浜流星は「ポスター撮影のとき、物腰は柔らかいけど、内に秘めた熱いものがある。しっかりと胸を借りて切磋琢磨して高め合って」と言えば、そのポスター撮影の時のことを中村隼人は「『よろしくお願いします』、でカチッと(刀をあわせて)。いろんな作品を拝見しました、繊細なお芝居をされる方、無骨な武蔵、いらした瞬間、そのまま武蔵だった、それで(自分も)自然に入っていけて、引き上げてもらった、先輩ということなので、胸を借りさせることができるように頑張りたい」と語る。またゆかりの地に実際に行ってみて
「行けてよかったですね。いろんな説を聞かせてもらって、しっかりと取り入れて役に反映させたい。感じるものは合ったので整理して稽古までに武蔵を作っていきたい」と横浜流星が言えば、中村隼人も「小倉城に行って中を拝見しまして、武蔵は巌流島の戦いが終わったら、絵を描いたり、水墨画、また書を残していて哲学的、武蔵って天才じゃん!!!!」それを受けて堤幸彦は「剣聖と言われて、ものすごい強い人ですが、その実、人間なんですよ。自分の居場所を求めて彷徨う、異常に強いから…ちょっと哀しい人たちだな」と改めて。また公演自体は全国を回るが、最後は福岡で締める。「全国各地の方に届けられるのが嬉しく思います。怪我のないように、心は熱く」と横浜流星。中村隼人も「数々の名優が演じた佐々木小次郎、持っているもの全てをぶつけて!叔父(萬屋錦之介)が武蔵を演じていまして」と語る。1965年の映画、『宮本武蔵 巌流島の決斗』で萬屋錦之介が武蔵を、そして佐々木小次郎は高倉健、監督は内田吐夢。丸の内東映のみで本作一本立ての特別興行が行われ、1日平均100万円を割らない大ヒットを記録している。
堤幸彦は「コロナ禍で表現に規制がかかって悔しさや切なさを背負いながら…客席を巻き込んだ表現ができれば、耳で聞いて、目で見て、肌で感じて欲しい」と語る。
最後に横浜流星、「稽古はこれからです。まずは役作りをして詰めていって、熱く、チーム一丸となって必ず心に残る、心に響く作品にすると誓います」と締めくくり、現地からの会見は終了した。

概要
作品名:『巌流島』
脚本:マキノノゾミ
演出:堤 幸彦
出演:横浜流星 中村隼人 猪野広樹 荒井敦史 田村心 岐洲匠 押田岳 宇野結也 俊藤光利 横山一敏 山口馬木也 凰稀かなめ
日程・会場
東京:2023年2月10日(金)~22日(水) 明治座
金沢公演 2月25日(土)・26日(日) 本多の森ホール
新潟公演 3月1日(水) 新潟県民会館
秋田公演 3月4日(土) あきた芸術劇場 ミルハス
名古屋公演 3月8日(水) センチュリーホール
神戸公演 3月11日(土)・12日(日) 神戸国際会館 こくさいホール
高松公演 3月15日(水) レクザムホール(香川県県民ホール)
福岡公演 3月18日(土)~27日(月) 博多座
企画・製作:日本テレビ

公式WEB:ganryujima-ntv.jp

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