英国式庭園(宮崎市)最高賞 都市公園等コンクール

都市公園等コンクールで最高賞を獲得した宮崎市の「英国式庭園」とボランティア会員

 設計や運営面が優れた公園を表彰する「第38回都市公園等コンクール」(日本公園緑地協会主催)で、宮崎市・阿波岐原森林公園内にある英国式庭園が、最高賞に当たる国土交通大臣賞を受賞した。関係者は「小さな公園で受賞できたのは驚き」と喜んでいる。
 受賞者は同庭園の指定管理者で、みやざき公園協会とフェニックスリゾート社でつくる「MParks+PHOENIX」。審査は大学教授ら8人による書面形式で行われ、応募があった31点の中から4点が同賞に選ばれた。
 同庭園は、1999年の「グリーン博みやざき」閉幕後に取り壊される予定だったが市民の要望で存続。20人のボランティアが植栽に参加するなど「市民の思いを継ぐ庭園」として運営されている。温暖な本県で英国の風景に近い植物を育てるため千品種以上の試験栽培を重ね、ガーデンハウスの壁面ごとに異なる景観づくりを行うなど細やかな管理が高評価を得た。
 ボランティア会員の谷口俊子さん(79)=宮崎市=は「規模は小さいけど癒やされる庭。大きな賞に選ばれてうれしい」、みやざき公園協会の吉田晋弥理事長(67)は「設計当時のビジョンを受け継ぎ、今後も宮崎ならではの庭園を造っていきたい」と話している。

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