〈2022妙高市長選〉選挙戦折り返し 新人2候補、精力的に街宣 新施設で論戦 政策浸透図る 大票田に軸足

 任期満了に伴い、新人同士の一騎打ちとなっている妙高市長選は30日の投開票に向け、折り返しとなった。立候補している、前妙高市課長の城戸陽二氏(55)=自民、公明推薦=と前妙高市議の宮澤一照氏(56)は、掲げる政策を訴え、票の掘り起こしを図っている。

 23日の告示以降、城戸氏は日中、街宣活動を行い、夜は個人演説会。宮澤氏は街宣を徹底し、小まめに演説を行っている。
 大票田であり、旧市町村単位の出身候補者が不在となった旧新井市域での活動に、それぞれ軸足を置く。
 市が市役所周辺での建設を計画する新図書館等複合施設。図書館の他、学習・市民活動スペースや子育て広場などを備えることになっている。
 城戸氏は「正しく理解してもらいたい」と新施設の機能や財源の内訳を説明。必要性を訴えている。
 争点化した宮澤氏は経済状況などから、「つくっている場合ではない」と建設延期を訴えている。
 一方、両氏は共に子育て支援の拡充に取り組むとしている。費用負担の軽減策などを示している。
 首都圏から移住し、子どもを保育園に預けている30代女性は、「妙高はつくられたものではない自然がたくさんある。子どもを育てる環境がいい」と話す。経済的支援について「あったらうれしい」とする一方、育児で急に困ったときのサポートの充実をより期待するという。
 少子化の中、スポーツの選択肢などを理由に小学校入学以降、「(親として)不安が出てくるかもしれない」と話す。

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