錦織一清、待望の初著作『錦織一清 演出論』で初めて「表現のメソッド」を明かす!

少年隊のリーダーとして一世を風靡。現在は演出家・俳優として活躍する錦織一清の待望の初著作となる『錦織一清 演出論』が2022年11月28日(月)に日経BPより発売される。 演出家・錦織一清の舞台にかける思いや独自に培った表現論を初めて明かした内容で、役者を志す若者たち芝居を愛するすべての人に贈る「錦織流 表現のメソッド」が散りばめられた一冊だ。 少年隊のリーダーとして高い人気を誇るとともに、当時から歌、踊り、芝居の実力が高く評価されていた錦織一清。近年では気鋭の舞台演出家として存在感を増しており、特に錦織メソッドとも言える、独特な演出方法が注目を浴びている。稽古中は演出家自ら動いて現場を盛り上げ、のびのびと演じさせる一方、役者一人ひとりとは個別に台本や演出の狙いを丁寧に説明していく。それは、役者らとともに舞台をつくり上げていく彼独自の“提案型”の演出手法であり、一度彼とともに仕事をした役者やスタッフからはきわめて高い評価を得ている。 本書では、演出家・錦織一清の舞台に賭ける思いから、今の演出手法に至る考えや経緯、その実践、そして今後の展望まで、すべてを明らかにする。また、錦織一清/作・演出の戯曲『サラリーマンナイトフィーバー』も完全掲載される。

「はじめに」から(錦織一清)

沢山の経験や出会いが、私に芝居を楽しいものと教えてくれ、今では演出家という仕事を与えてくれました。この本を書いたのは、決して思い出が薄れていかない様にというだけではありません。私の経験や、独自の表現方法なるメソッド的なものが、これから芝居をやる方、今やられている方への少しのヒント、そしてご覧になられる皆様が、ちょっと変わった楽しみ方が出来ればと、そんな気持ちからなのです。同時に、若い頃からビジュアル的要素で仕事をしてきた私の、その傍の内面的なものや、考え方にも触れて頂きたく、語らせてもらった次第であります。

目次より

◎舞台演出は最高の「ごっこ遊び」

◎俳優にはダメ出ししない

◎芝居は「間」。それはお客さんとの「間」

◎大事なものはすべて客席側になる

◎舞台上では鼻呼吸

◎人の体を使うな、一人で泳げ

◎芝居のときは秒針を早めろ

◎いぶし銀になる前に銀色に輝け

◎体が動くうちは運動神経で芝居をしろ

◎演技に「長年の修行」は不要

【錦織一清(にしきおり・かずきよ)プロフィール】

演出家/俳優。1965年、東京都生まれ。85年、「少年隊」としてデビューし、リーダーを務める。翌86年から、毎夏、東京・青山劇場で上演された少年隊主演のオリジナル・ミュージカル・シリーズ『PLAYZONE(プレゾン)』は、2008年まで23年間続いた演劇界の金字塔。単独でも、88年、ミュージカル『GOLDEN BOY』主演を皮切りに、数多くの舞台に出演する。95 年『PLAYZONE'95 KING & JOKER 映画界の夢と情熱』にて初の脚本・演出。99年、舞台『蒲田行進曲』出演を機に、つかこうへい氏の薫陶を受ける。09年頃から舞台演出を積極的に手掛け、現在、俳優業に加え、演出家として活躍中。18年に演出した『よろこびのうた』がAll Aboutミュージカル・アワードのファミリー・ミュージカル賞を受賞。20年末でジャニーズ事務所を退所し、独立。

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