可搬式オービスで京都府警巡査部長に赤切符 制限速度52キロ超過「確認してなかった」

京都府警本部

 京都縦貫自動車道で乗用車を運転中に制限速度を52キロ超過したとして、京都府警高速隊が、道交法違反容疑で、府警京丹後署の30代男性巡査部長に交通切符(赤切符)を交付していたことが27日、府警への取材で分かった。府警監察官室は、巡査部長を所属長注意の内部処分とした。処分は13日付。

 府警によると、巡査部長は7月下旬、京都府綾部市内の京都縦貫自動車道で、制限速度が時速70キロのところ122キロでマイカーを運転。府警が設置した、移動式の速度違反取り締まり装置(可搬式オービス)で違反が判明し、赤切符を切られて罰金の刑事処分を受けた。

 京都縦貫自動車道での可搬式オービスの運用は、夏季に事故が増える傾向があるとして、府警が今年6月から取り組みを開始し、報道もされていた。

 府警の説明では、巡査部長は「速度計を確認せず運転していた」と容疑を認めたという。府警監察官室は「職員への交通法令の厳守に向けて指導、教養を徹底する」としている。

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