高校生のイベントで大分を盛り上げる 大分県高校生団体United for Next 【大分県】

高校の枠を超えた他校生との交流などを目的とし活動する高校生団体United for Next。大分県内の高校生70人以上が在籍し、スポーツ交流会やボランティア活動など様々なイベントを手掛けている。

中でも最大のイベントとなる「超・学校祭」は今年で3回目となった。本来であれば9月18日に行われる予定だったが、台風の影響で中止となった。予期せぬ事態に戸惑いはあったが、協力するイベント会社のサポートもあり今月2日にJCOMホルトホール大分で無事開催した。代表を務める阿座上凌太朗(大分豊府3年)は「昨年は超・学校祭で総合司会を務めたが、終わった瞬間に涙があふれた。来年は自分が、大好きな先輩たちの夢や思いをつないでいきたいと決心した瞬間だった」とたくさんの思いを持ち、絶対中止にすることはできないと開催に向けて、各方面に奔走したという。

今年で3回目となった「超・学校祭」

当日出演を予定していた学校の半分以上が、定期テストと重なり出演を見合わせた。一方で急きょ出演を快諾してくれた学校も多数あった。大分東明高校のバトントワーリング部や別府鶴見丘高校の吹奏楽部、東九州龍谷高校の「NUM-NUM GIRLS(ナムナムガールズ)」などがステージを華やかに彩った。また大分東明高校社会部TECの宇宙港クイズ大会のほか、フォトコンテストや抽選会などで参加者は盛り上がった。

その裏でいつもより緊張していたメンバーを見て、本番の怖さを知ったという阿座上は、「反省点もあったが、協力会社の方から『失敗なんてない。やりたい事を形にできた。ここからがスタートだ』と言ってもらった。今日で燃え尽きることなく、いろいろなことに挑戦していきたい」と今回の経験を糧にさらなる飛躍を誓う。

活動から3年目で初めての有観客開催となった「超・学校祭」。ここを一つの転機として来年の開催、また手がける多くのイベントの成功につなげたいという。「大分県でいうカボスやシイタケに並ぶくらいの存在になれるように、『超・学校祭』という存在が大分県を盛り上げられるようになれたらうれしい」(阿座上)。大分県の高校生たちの大きな熱量が、新たな可能性をどう切り開くのか楽しみだ。

出演団体が、それぞれにステージを華やかに彩った

(塩月なつみ)

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