ミッドサイズの7名乗り、新型『ジープ・コマンダー』誕生。ブランド初のディーゼルを搭載

 老舗4×4ブランドの双璧を成すフラッグシップ『グランドチェロキーL』の系統を引き継ぐデザインを採用し、卓越したオフロード性能を維持しながら、多人数の乗車が可能な3列シートを備えた新世代の7名乗り“ミッドサイズ”SUV『ジープ・コマンダー』が新登場。ブランド初採用となる2リッター直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載し、10月24日より発売開始となっている。

 アイデンティティのひとつであるフロントの“7スロットグリル”をヘッドライトと一体化し、安定感のあるスタイリングを印象付ける新型コマンダーは、全長4770mmのボディに最大7名まで乗車可能な3列シートを備え、乗員の快適性や安全性を高める充実した機能装備を誇る新世代モデルとして誕生した。

 そのヘッドライトも、前走車や対向車の有無を検知してロービームとハイビームを自動で切り替えるオートハイビームシステムや、視認性の高いシーケンシャル式のターンシグナルランプなど最新の技術を搭載。リヤコンビネーションやバンパーデザインは、日本未導入のプレミアムモデル『グランド・ワゴニア』からインスピレーションを得たデザインとした。

 一方のインテリアも、シックでスポーティな印象のブラック、または品格が漂うブラウン系のエンペラドールブラウンがボディカラーに応じて組み合わされ、レザーシートはサイドサポート部にダイヤモンドキルティング処理が施されるなど、クラスを超えた上質感を漂わせる。

 運転席には10.25インチのフルデジタルクラスターが備わり、インストゥルメントパネルの中央にはApple CarPlayやAndroid Autoに対応した10.1インチタッチパネルモニター付オーディオナビゲーションを搭載。もちろん、対応するスマートフォンであれば置くだけで充電できるワイヤレス充電機能も用意されている。

ブランド初採用となる2リッター直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載し、全長4770mmのボディに最大7名まで乗車可能な3列シートを備える

 2列目と3列目シートにも充分なスペースが確保され、それぞれのシートにリクライニング機能が備わるなど、すべての乗員が快適な乗車姿勢を取ることが可能に。最大で80度まで開く大開口ドアによって乗降性にも配慮し、2列目シートはワンタッチで格納できるタンブル機能により、荷室容量は5名乗車時で481L、7名乗車時で170Lが確保される。

 そしてジープブランドで初採用となるディーゼルエンジンには、最高出力170PS、最大トルク350Nmを発生する2リッターのDOHC直列4気筒ターボディーゼルが搭載され、ピークトルクを1750〜2250rpmという低回転域から発生することで、悪路やガレ場での繊細なアクセルのツキにも対応。排出ガス後処理装置として尿素SCRシステムも搭載し、排出ガス内の窒素酸化物(NOx)を大幅に低減している。

 この高効率なエンジンには、9速オートマチックトランスミッションと電子制御4×4システム“ジープアクティブドライブ”が組み合わされ、あらゆる路面状況で高い走行安定性を実現するセレクテレインシステムにより『SAND/MUD(砂・泥)』『SNOW(雪)』『AUTO(オート)』と、3つのドライブモードを備える。

 また急な下り坂を一定の低速で安全に走行できる、お馴染みのヒルディセントコントロール(HDC)や、前走車と一定の車間距離を保ちながら追従するアダプティブクルーズコントロール、高速道路でドライバーの運転負荷を軽減するハイウェイアシストシステム、車線からの逸脱の予防や車線変更時の安全確保に寄与するアクティブレーンマネジメントなど、最新の運転支援機能も充実している。

 そのほか、ドアミラーの死角にある車両の存在を警告するブラインドスポットモニターや出庫の際に側方からの車両の接近を警告するリヤクロスパスディテクション、衝突被害軽減ブレーキ(歩行者、サイクリスト検知機能付)など最新の安全運転支援機能(ADAS)も備え、ボディカラーは全4色を設定。日本上陸時の構成は“リミテッド”のモノグレード展開となり、価格は597万円(税込)となっている。詳細はジープ公式サイト(https://www.jeep-japan.com/commander.html)まで。

インテリアはエンペラドールブラウン/ブラック(写真)に加え、ブラックも設定される

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