中四国初「スマートごみ箱 SmaGO」設置 「ふるさと広島でできること」企業も支援

デジタル技術を活用して、自動でごみを圧縮できる「スマートごみ箱」が設置されました。広島県が企業や団体と進める、ゴミを減らすためのプロジェクトの一環です。

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こちらが、デジタル技術を活用した「スマートごみ箱 SmaGO(スマゴ)」です。

ゴミが一定の量になると自動で圧縮して、同じ大きさのごみ箱の5倍にあたるおよそ600リットルのゴミをためることができます。

また、「SmaGO」は、ゴミのたまり具合を通信機能でリアルタイム把握できるため、回収を効率化できるということです。

中四国で初めて広島市と尾道市の4か所に合わせて12台設置されました。

県は、2050年までに瀬戸内海に新たに流出する海洋プラスチックごみをゼロとする目標に向け、多くの企業や団体と「GSHIP(ジーシップ)」というプラットフォームを作って、取り組みを進めています。

瀬戸内海の海洋ごみは推計で年間4500トン…。このうち3000トンか陸からの流入だといい、今回もこの一環のプロジェクトです。

「SmaGO」には、“おなじみのエビ” の絵に「ふるさと広島でできること」のメッセージ…。

今回の事業を支援しているのが、菓子の大手メーカー「カルビー」です。

カルビー 伊藤秀二 社長
「もともと広島で生まれた創業の地でございますので…」

現在も瀬戸内海でとれたエビを使った商品を広島の工場で作っています。2024年度中には、広島市佐伯区に新しい工場もできる予定です。

カルビー 伊藤秀二 社長
「若い世代の方はカルビーが広島ということをご存じない方がいらっしゃるみたいで、そういう方に『カルビーは広島(からスタートしたんだ)』とわかっていただけたら。(県と協定をしている)環境・食・健康の領域の中で広島のみなさんとやっていけることを一緒にやっていこうと」

今後、「SmaGO」の周辺の路上に捨てられるごみの量を分析するなどして効果を検証するということです。

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