神武さま、行列位置お知らせ 佐土原高生アプリ開発

佐土原高生が改良を重ね開発した「神武さまマップ」

 宮崎市中心部で29、30日に行われる宮崎神宮大祭(神武さま)を前に、同市・佐土原高(萩尾英司校長、681人)の生徒が、御神幸(ごしんこう)・神賑(しんしん)行列の位置情報を地図上で確認できるアプリを開発した。昨年も開発したが、新型コロナ禍で大祭が中止となったため実際に使用されるのは初めて。生徒は「若者が大祭に興味を持つきっかけになってほしい」と利用を呼びかけている。
 大祭事務局の宮崎商工会議所から協力を依頼され、昨年の情報技術科3年生と産業デザイン科2年生が完成させたものの、大祭中止で使われることはなかった。思いを引き継ごうと、今年の情報技術科3年生7人が9月に改良に着手。運用試験の結果を基に、行列の現在地を指す表示を見やすくするなどアレンジした。
 アプリは行列の先頭、中央、最後尾を行く御獅子(おんしし)、アマテラス、JC太鼓の現在地を確認できる。アプリストアで「神武さまマップ」と検索すれば入手できる。
 開発リーダーを務めた松元陽菜(はるな)さん(18)は「先輩たちが作り上げたものを無駄にしたくなかった。アプリを通じて、宮崎の文化や歴史を象徴した大祭に多くの人が訪れてくれるとうれしい」と話している。

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