米軍横須賀基地から有害フッ素 国暫定目標値の258倍濃度、市が立ち入り調査申請へ

米海軍横須賀基地への立ち入り調査申請について説明する上地克明市長=横須賀市役所

 米海軍横須賀基地(横須賀市)の排水処理場から人体に有害な有機フッ素化合物「PFOS」「PFOA」が海に流出している問題で、横須賀市は27日、米海軍の調査で、日本の暫定目標値の258倍とこれまでで最も高い濃度の有機フッ素化合物が検出されたと発表した。上地克明市長は市による基地内の立ち入り調査を国に申請することを明らかにした。

 米海軍が9月29日に行った5度目の調査結果を国が市に報告した。産業排水の排水口から1リットル当たり1万2900ナノグラム(PFOAのみ)を検出。生活排水の排水口からは同1万1700ナノグラム(同)で、暫定目標値の234倍だった。

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