Bコース:クラウドテクノロジーコース~設置時間短縮やリモートワーク、共同作業に注目[Inter BEE 2022の歩き方]

映像業界に浸透が進むクラウドテクノロジーを巡るコース。クラウド導入で設置時間の短縮や共同作業を実現できるソリューションをチェックしよう。

01 クラウドベースの映像制作「ATOMOS Cloud Studio」MEDIAEDGE[#7509]

4K対応VideoProシリーズHDMI-SDIコンバーター、リアルタイムエンコード「VITEC」シリーズ、インターネット映像伝送「Polaris Connect」×SRT伝送システム、「ハイスピードカメラQDCAM 240fps×vMix 240fps対応SC710N1 12G SDI」映像制作ソリューション、ハイスピードカメラ「QDCAM」、ATOMOS製品を展示する。

注目は、ATOMOS製品のクラウド型映像制作サービス「ATOMOS Cloud Studio」だ。各プラットフォームへのStreaming機能やAdobe社のFrame.ioとの連携によるATOMOS機器を用いたクラウド型映像制作の流れを紹介する。

他にも「NINJA V/V+」「SHINOBI/7」「SHOGUN7」や「SUMO19」の後継機「SUMO19SE」からプロユースモニター「NEON24」、デュアルモニター搭載8ch同時収録可能な「SHOGUN STUDIO2」など普段見られない機種の展示を予定している。

02 クラウド制作プラットフォーム「Creators’ Cloud」ソニーマーケティング[#7416]

注目展示は、2022年9月に発表したクラウド制作プラットフォーム 「Creators’ Cloud」のコーナーだ。Creators' Cloudは、効率的な制作・共有・配信を実現するクラウド制作プラットフォーム。クラウドカメラポータル「C3 Portal」、クラウド中継システム「M2 Live」、クラウドメディアストレージ「Ci Media Cloud」、ワークフローソリューション「Media Solutions Toolkit」、AI映像解析サービス「A2 Production」で構成する。

今後、様々な配信形態への対応や、共通認証による各クラウドサービスのシングルサインオン、共通ストレージ、共通の決済方法など、サービス利便性の向上も追求していくという。

03 映像制作ソリューション「KAIROS クラウドサービス」パナソニック コネクト[#6316]

パナソニック コネクトブースでは、「映像制作を自由にするLIVE IP×リモートプロダクション」をテーマに、共創パートナーの技術と連携した映像制作のデモンストレーションやKAIROS、カメラシステムソリューション、ライティングソリューションなどLIVE IPを支える最新のソリューションを展示する。

注目はKAIROS クラウドサービスの展示だ。自由度の高い映像制作を可能にしたIT/IPプラットフォーム「KAIROS」をクラウド化したサービスで、「撮る・創る・映す」ワークフロー全体をシームレスにつなぐことで、いつでもどこでも手軽に使用可能になる。「ワークフロー全体をシームレスにつなぐKAIROS クラウドプラットフォームにより、場所と時間の制約から解放」「視聴ニーズに応える、自由度の高い映像制作をクラウド上で手軽に実現」「サブスクリプション型により、継続進化・拡充するサービスをいつでも自由に利用可能」の3つを特徴とする。

ブースでは大阪-幕張メッセ間をリアルに繋ぎ、リモートプロダクションを活用したプレゼンテーションとスポーツ中継/eスポーツ配信の映像制作のデモンストレーションを行う。プレゼンテーションでは、KAIROSのコア技術を活用した映像表現を提案。またKAIROS クラウドサービスを軸に、テクノロジーパートナーとのハードウェアやアプリケーション連携による機能拡充を展示し、継続的に進化する拡張性を個別に紹介する。

KAIROS クラウドサービス

04 パートナーとクラウドを活用したメディアソリューションを展示アマゾンウェブサービス ジャパン[#6114]

18社のパートナーとクラウドを活用したメディアソリューション展示やコンテンツ制作、メディアサプライチェーン、放送、配信、データ分析のデモに加え、AWS Media Servicesやストレージソリューションを紹介する。

ブース内では、「Davinci Resolve Studio 18を用いたリモートでの映像制作」や「Camera to Cloudを活用してラッシュチェック」、「オフライン、グレーディングフローをクラウドで実現」、「AWS Edge & Elemental ライブ及びオンデマンド動画配信ソリューション」などを展示。国際会議場のAWSセミナーでは、「AWSで映像制作業務をクラウド化」や「放送局の報道・スポーツの現場における最新事例」などのテーマのセッションを予定している。

05 クラウドストレージ「Wasabi」ビジュアル・グラフィックス/Wasabi Technologies Japan[#6204]

ブース写真はイメージ

今年のビジュアル・グラフィックスは、Wasabiと合同出展。メインの出展は、価格とハイパフォーマンスを特徴としたクラウドオブジェクトストレージ「Wasabi」だ。Amazon Web Service(AWS)提供のAmazon S3と互換性があり、データの書き込み・読み込み速度も高速で、高い信頼性とセキュリティを確保している。

Wasabiのストレージは使いやすさとアカウントを数秒で設定できるのを特徴としている。S3のようなWebコンソールを使⽤してストレージバケットを作成ができ、ユーザーを設定やアクセスポリシーを早く容易に構成が可能。また、様々なホストプラットフォーム向けのS3互換ストレージクライアントを幅広くサポートしているため、ローカルドライブの場合と同じように、ドラッグ&ドロップのシンプルさと便利さでファイルをクラウドに出し⼊れできるとしている。

© 株式会社プロニュース