岡山県は27日、新型コロナウイルスの自己検査キットで陽性となった人を医師がオンラインで確定診断する「陽性者登録センター」について、県の無料PCR検査で陽性となった人の診断も行うと決めた。流行「第8波」を見据えた医療機関の負担軽減が狙いで、11月7日から実施する。
書面開催した対策本部会議で決定した。新たに対象とするのは無症状者向けに岡山、倉敷市内の計6カ所で行っている無料のPCR検査で陽性となった人。現状では確定診断を医療機関で行う必要があり、負担を訴える声があったという。業務拡充に伴って名称を「陽性者診断センター」に改める。
会議ではコロナ病床を備えた医療機関を3カ所増の67カ所とし、高齢者施設でのクラスター(感染者集団)防止に向けた施設スタッフの集中検査の継続も決めた。
県保健福祉部は「インフルエンザとの同時流行の懸念もあり、県として備えを強化した」とした。