食品ロス削減へ、海老名でオイシックスがフードレスキューセンター 廃棄野菜など加工

タマネギの皮などを包丁で刻むフードレスキューセンターのスタッフ=海老名市

 従来は市場に流通しない食材をフル活用するための施設が今月、海老名市で本格稼働した。その名も「フードレスキューセンター」。運営する食品宅配大手のオイシックス・ラ・大地(東京都)は、ふぞろいで出荷できない野菜などを独自の技術で加工し、食品ロスの削減加速を目指す。

 同社は今月30日の「食品ロス削減の日」を前に、施設内部の取材ツアーを開催。通常は廃棄するタマネギの皮を細かく刻み、大型機械で加熱して真空状態に包装後、冷凍させて品質を保つ工程を公開した。

 フードレスキューセンターは、同社の物流拠点から約5キロの地点で今年6月に完成。各設備の搬入を待って今月、本格稼働した。延べ床面積約6300平方メートルの施設に、約200人のスタッフが勤務している。

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