ショーケース（本社東京）は10月25日、同社が提供するシステム「フォームアシスト」「サイト・パーソナル」「スマートフォン・コンバータ」について、第三者による不正アクセスがあり、一部のウェブサイトなどで入力された情報が外部へ流出した可能性があると発表。公式オンラインサイトで同社のシステムを利用しているエービーシー・マートは同日、クレジットカード情報2298件が漏えいした可能性があると発表した。
ショーケースによると7月26日、システムのソースコードに不審な記述があると取引先から指摘があった。調査の結果、第三者の不正アクセスでソースコードが書き換えられ、一部の取引先のウェブサイトなどで入力された情報が外部へ流出した可能性があると判明。再発防止策として、ソースコードを修正し、第三者の侵入を遮断する措置、新たなサーバーへの移行などを行ったとしている。
エービーシー・マートのホームページによると、同社が運営する「ABC-MART公式オンラインストア」で対象のシステムを利用しており、サービスの切り離しを行っているという。個人情報が漏えいした可能性があるのは7月24日～26日にサイトで入力されたクレジットカード情報で、電子メールで個別に連絡しているという。クレジットカード決済は一時中止した。
ユーキャンは、同社のサイト「生涯学習のユーキャン」の申し込み受付フォームで対象システムを利用しており、7月24日～26日に受講申し込みを行った顧客（200件）のクレジットカード情報が漏えいした可能性があると発表。出光クレジットは7月19日午前7時49分～同7時58分、21日午前10時39分～26日午後8時33分、27日午前9時53分～29日午前0時20分に、会員サイト「ウェブステーション」の新規登録画面、または再登録画面で手続きを行った会員のクレジットカード情報が外部に漏れた可能性があるとしている。
富士フイルムイメージングシステムズは、サイト「FUJIFILMプリント＆ギフト」でクレジットカード情報851件、「フジフイルムモール」で519件が漏えいした可能性があると発表した。
ショーケースは同社ホームページで「当社のサービスをご利用されているお取引先様をはじめ、ご関係者の皆様には多大なるご迷惑とご心配をおかけする事態となりましたことを深くお詫び申し上げます」と記載。発表時期については「不確定な情報の公開はかえっていたずらに混乱を招くため、ご関係者様へのご迷惑を最小限に食い止める対応準備を整えてからの告知が不可欠であると判断した」とし、第三者専門調査期間の調査完了と、関係各所との連携を待って発表したとしている。
