最新変異系統「XBB」東京都内で6例初確認 都専門家会議

 都内の新型コロナウイルスの感染状況や医療提供体制について、専門家らが評価する東京都のモニタリング会議が27日開催された。会議で、先月から都内でオミクロン株の新たな変異系統「XBB」が6例確認されていることが明らかになった。

免疫回避の可能性、重症度は不明

会議資料より
会議資料より

 今日の会議では、都内の7日間平均の新規感染者が3305人で1週間前と比べほぼ横ばいであることが報告されたが、都の機関で独自に検査・集計している変異株の状況報告で気になる内容が明らかになった。東南アジアなどで確認されている新たなオミクロン株の変異系統「XBB」について、これまでの検査で
6件確認されたという。

 「XBB」については、インドなどアジア諸国で確認されているほか、シンガポールでは感染者のおよそ6割を占めるなどすでに主流となっている。ただ、ワクチンなどで体内にできた免疫を回避する可能性があるものの重症度は不明で、会議では今後とも状況を注視するとしている。

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