三線 世界で響け カナダ県系人に10丁寄贈

 各国の沖縄県人会などに三線を寄贈している「世界の兄弟へ三線を贈るプロジェクト」実行委員会は26日、第7回世界のウチナーンチュ大会に向けて来沖したカナダ県人会連合会とバンクーバー県友愛会に三線10丁を寄贈した。

 同会は2014年から各地での沖縄文化継承につなげてもらおうと、県内外の三線愛好家から三線を募り、県人会などに寄贈している。26日、県庁で開かれた贈呈式で、同プロジェクトの勝連盛豊代表は「愛好者の好意で10丁贈ることができて非常にうれしい。海外で三線教室を開いて、沖縄の伝統文化を広め、ウチナーンチュ大会でも披露してほしい」と期待した。受け取ったカナダの県人は「心から感謝している」と述べた。

 第7回世界のウチナーンチュ大会に合わせて、カナダからは31人が来沖する予定。26日の寄贈式後、既に来沖しているカナダの県人会メンバーらは県の川上睦子文化スポーツ統括監と面談した。メンバーらは「文化を次の世代に伝えていきたい」などと述べ、川上統括監は「さまざまな芸能を広めてほしい」と応じた。 (塚崎昇平)

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