九州高校野球 準決勝 長崎日大-大分商 海星-沖縄尚学 “選抜ダブル出場”なるか

【写真左から】攻守両面でキーマンとなる海星の主将田川、平山監督から指導を受ける長崎日大の1年生右腕西尾=コザしんきんスタジアム

 第151回九州地区高校野球大会は28日、沖縄県沖縄市のコザしんきんスタジアムで準決勝2試合が行われる。長崎県勢は第1代表の長崎日大が第1試合(10時)で大分商、第2代表の海星が第2試合(13時)で沖縄尚学と対戦する。4強入りして来春の選抜大会(甲子園)出場が有力となっている中、さらに勝って県勢初の“ダブル出場”を確実にしたい。
 休養日の27日は長崎日大が午前、海星が午後に同スタジアムで練習。準決勝でスタメン全員の14安打を記録した長崎日大は、この日も実戦形式の打撃で主力の平尾、坂本、平岩、松本らが鋭い打球を飛ばした。1番打者で主将の平尾は「いつも通りやるだけ。あとは試合の入り。先制点を取る」と意気込み、守備を含めて平山監督は「動き自体は悪くない」と手応えを口にした。
 背番号1の1年生西尾も打撃練習で登板して力強く投球。「バッター陣は点を取ってくれる。先発陣が崩れることなく投げることが大事」と闘志を燃やす。準々決勝を一人で投げてノースロー調整した廣田も「この前は抜けた球を打たれたのでそれをなくす。粘り強く抑える」と気合十分だ。
 2試合連続で1点差を制してきた海星はノックの後に振り込んだ。この日を含め、遠征中は自ら打撃投手を務める加藤監督は「県大会や前の試合より調子は上がってきているけど、まだまだ振れていない」。沖縄尚学の本格派エース東恩納について「真っすぐに振り負けたら相手の流れ。逆方向へしっかり打てるか」とポイントを挙げた。
 守り勝ってきたチームの柱となる投手陣は別メニューで汗を流した。2試合連続先発している吉田翔は「1球1球を大事に、焦らず自分のピッチングを貫きたい」。リードする捕手で主将の田川は「まだベスト4。あと2勝しないといけない。今からの戦い方が大事だぞとみんなにも伝えた」と気を引き締めていた。


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