「長崎ベイサイドフェス」開幕 31日まで 12年ぶりの同時寄港も

女神大橋をくぐって出島岸壁に接岸する日本丸。手前は観光丸=長崎港

 西九州新幹線開業を記念し長崎、佐賀両県の魅力を集めたイベント「長崎ベイサイドフェスティバル」が27日、長崎市常盤町の長崎水辺の森公園一帯で始まった。日本最大級の帆船「日本丸」と「海王丸」が2010年以来12年ぶりに同時寄港し、壮観な姿を見ようと市民らが詰めかけている。
 市誘客支援実行委員会(石川雅朗会長)主催。西九州新幹線を利用する観光客を呼び込み、新型コロナ禍で落ち込んだ地域経済を活性化させようと企画した。
 同日午後、両帆船の乗組員らが市民に手を振りながら長崎港に入った。同市では、毎春恒例の「長崎帆船まつり」が新型コロナの影響で3年連続中止しており、同市の60代女性は「久しぶりに寄港すると聞き、楽しみに見に来た。大きくて格好がいい」と全長約110メートルの2隻を眺めた。
 やまさ海運の「観光丸」も接岸し、内部を一般公開。飲食など約40店舗がブースを設けている。
 フェスティバルは31日まで。両帆船は30日まで午後6時半~9時半、ライトアップする。イベントは29、30両日の午前9時~11時、バルーンの体験試乗を実施。両日午後8時半ごろから花火大会があり、各1400発を打ち上げる。


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