『平屋』約26坪で家族4人に充分な広さを実現する間取りとは? LDKの大空間、開放的な気持ちよさ...17軒の実例を建築士が紹介する『間取りがおもしろい平屋』10月28日(金)発売!

人口の減少に加えて住宅価格の高まりも影響し、戸建ての着工件数が年々減少しつつあるなか着実に数を増やしているのが平屋。 このたび、平屋の間取りにフォーカスし立体的な間取り図と内観写真とともに17軒を掲載、平屋を建てる方にお勧めの工夫を、建築士さんのアドバイスとともにご紹介する一冊『間取りがおもしろい平屋』が主婦と生活社より10月28日(金)に発売される。

なぜ平屋が人気なのか? その理由は…

◉生活がラク(部屋から部屋への移動、ロボット掃除機1台で掃除が済む場合も…)

◉地震や風に強い

◉大空間をつくりやすい

◉外観にこだわれる

◉夏は涼しく、冬は暖か

そして、自由度の高さも魅力。 カバードポーチを広くとったり、ロフトを設けたり、また中庭を設けてプライベートな庭をつくったりと理想を形にしやすく、階段や廊下のスペースを設ける必要がないので2階建てと比べて間取りの自由度は高くなる。 また、『子どもに目が行き届きやすい』『老後まで住みやすそう』など、子育て中の時期だけでなく将来まで暮らしやすいというのも人気の理由だ。

一級建築士事務所が解説する「いまどき世代の希望にこたえた間取りの工夫

【希望1】家族とのつながりを大切にしたい▶︎家を大きなワンルームにする

2階がないので、同じ部屋に家族が集まりやすいのが平屋のよさ。家族の声や気配をより感じられるようにするには、仕切り壁や個室をなるべく減らすことがポイントです。LDKを中心にしたひとつの大きな部屋のようにプランすることで、家族がリビングに自然と集まって、会話もふえるはず。また、子どもは成長すると、帰宅したらすぐに自分の部屋へ入ろうとしがちです。LDKに隣接して子ども部屋を設けることで、コミュニケーションをとりやすく、変化にも気がつきやすくなりますよ。

【希望2】家事に時間をかけたくない▶︎動線を短くする

子どもとの時間をふやしたり、趣味に時間を割いたりするためには、家事や身支度などにいかに時間をかけないようにするかが鍵。そのためには間取りが大切ですが、平屋は横に広いので、配置をしっかり考えないと、家の端から端まで歩くことになる可能性も。洗濯室と物干しスペース、クロゼットを近くに配したり、帰宅してすぐに手を洗えるように玄関に手洗い場を設けたりなど、生活動線を具体的にイメージして、その動きから配置を考えると、ムダのない間取りになります。

本書では、以下の様々な希望に一級建築士事務所が回答する。 「友人を招いてパーティーをすることが多くて」「ミニマムに暮らしたい」「家にいながら外気分を味わいたい」「「在宅ワークが多いので」「将来も不安なく暮らしたい」「外からの視線が気になる」「土地は狭い…でも庭は欲しい」「子どもをのびのび遊ばせたい」

住みやすくて、家時間が楽しい! いまどき平屋の実例/約26坪で家族4人に充分な広さを実現する間取りとは?

【実例】窓を工夫して心地いいLDKを手に入れた家

① 廊下をへらすことで約26坪でも家族4人に充分な広さ

アメリカ西海岸の家をイメージさせる平屋。約26坪ですが、広さを感じる工夫があちこちに見受けられます。そのひとつが窓。リビングに大きな窓を設けて、外へつながりをつくることで、視覚的な広さを実現しました。キッチンの天井にトップライトをつけて開放感と明るさを確保したのもプラスの効果に。また、家の中心に向かって天井が高くなるようにしたのも工夫のひとつ。一般的な天井の高さの玄関から、広い空間のLDKに入ると、より開放感を感じやすくなります。LDKから個室へつながるようにして廊下はカット。そのぶん、個室は広くとれ、家族4人が暮らすのに充分なスペースを実現させています。

② 窓の位置や種類によって外とのつながりだけでなく明るさと広がりを演出できます

窓は採光や風通しの役割だけでなく、空間に奥行きもつくってくれます。こちらの物件のLDKは約19畳。開放的に感じるのは勾配天井にしただけでなく、大きな窓を採用したのも理由です。外のウッドデッキとつながりができて、広く感じます。キッチン近くの天井にトップライトを設けて、上への広がりも生まれました。また、狭さを感じやすい玄関には、床から天井際まで窓を採用することで、外への抜けができて、窮屈に感じにくくなります。

③ 寝室、WIC、書斎を一つの部屋にまとめることでスペースを効率よく活用

在宅ワークが定着化しつつあるなか、書斎を設ける家がふえているようです。けれど、スペースをつくるのが難しい場合や予算をかけたくない場合は、寝室の中につくるのがおすすめ。リラックスできる空間につくることで、集中して仕事ができます。デスクと椅子を用意するだけなので、低予算で実現可能。こちらの物件では、寝室と書斎に加え、WICも設けました。同じ空間ながらゆるく仕切ることで、生活感も抑えられます。

こちらの実例含む、全17件を掲載。 『間取りがおもしろい平屋』は全国の書店・ネット書店にて販売中。本書の詳細はこちら。

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