雲仙・仁田峠の紅葉見物 車通行の事前予約伸び悩み 渋滞想定し準備

紅葉見物客らで満車状態の仁田峠第1展望所駐車場。駐車待ちの車が列をつくる(写真左上)=2019年11月3日、雲仙市小浜町雲仙(雲仙市提供)

 長崎県の雲仙仁田峠の紅葉シーズンの渋滞解消のため、雲仙市などが29日から実証実験する循環道路通行の事前予約数が低調だ。対象となる計5日間の通行予約は26日現在で計約1000件。実験の運営管理をする雲仙観光局は、予約を呼びかける一方、渋滞を想定し案内所設置などの準備に追われている。
 実験は国道57号と仁田峠を結ぶ市道仁田峠循環道路で実施。29日~11月6日までの土日曜と祝日の計5日間、循環道路の車の通行を有料の予約制にする。登山客は雲仙温泉街近くの臨時駐車場からシャトルバスで仁田峠第1展望所との間を往復する「パーク&ライド」を試行する。
 市などによると、2019年の紅葉シーズンは渋滞のため、循環道路入場ゲートから展望所まで最長2時間。ゲート手前に長い車列ができた。1日当たりの通行量は最大約1800台。
 実験期間中、同観光局は入場ゲート近くに案内所を設けて当日予約を促すほか、周知の看板を仁田峠周辺の道路脇に掲げる。同観光局の担当者は「事前予約すればスムーズに紅葉を楽しみ、その後の予定も立てやすくなる」と早めの予約を呼びかけている。


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