【ノア】NOSAWA論外が会見、引退に際し10カウントもセレモニーもなしNOSAWA論外流を貫く姿勢「俺は俺のやり方で辞める」

©️NOAH

【10.27記者会見】10.30有明アリーナ大会直前記者会見 NOSAWA論外記者会見 レポート

プロレスリング・ノアは都内某所にて10.30有明アリーナ大会直前会見を開き、有明アリーナ大会で行われる5大タイトルマッチの調印式及び引退を発表したNOSAWA論外の記者会見を行った。

まず初めに、先日の福岡大会の試合後、突如として引退を発表したNOSAWA論外が登壇し、その現在の心境を語った。

【以下選手コメント】

©️NOAH

NOSAWA論外
「2月21日、東京ドームでプロレスを引退するNOSAWA論外です。まぁ福岡で引退を発表しちゃったからたぶん面白いこと言えないんだけど、この場を用意してくれたCyberFight、プロレスリング・ノア、会社にありがとうっていう気持ちで今日来ています。

まぁ正直に言うと、もうNOSAWA論外を演じなくていいって思うとちょっとほっとしてたりするんだけど、その反面やっぱりさみしいというか…いや違うな、せつないっていう感じもある。まぁなんか引退ってネタなんでしょ?とか本当に辞めるの?とか、物凄い雑音が俺の耳にも届いているんだけど、リアルに終わり。

まぁちょっと難しいけど…まぁ勝手に引退を発表したんじゃないけど、めぐりめぐって東京ドームで引退。ドームで引退できるレスラーなんて数少ないんだから、俺は運がいいんだろうね。プロレスの神様に感謝しなきゃいけない。まぁ本当の気持ちを言うとまだやりたい、やり続けたい、悔しいってのが今の気持ちなんだけど。

特に今のノアのリング上が俺にとっては凄い満足しているというか、楽しくってしょうがない。横にはEitaっていうのがいてさ、アイツ一回り以上離れているんだけど弟みたいな感じがしてさ。アイツから学んだこともこの年になっていっぱいあるし、Eitaがいなかったらペロスもやっていなかったと思うし。

Eitaには凄い感謝していますよ。そう、そんなEitaがね今日31歳の誕生日。Eita、誕生日おめでとう。アレ?そういう雰囲気じゃないの、これ?ま、いっか。まぁあと横だけじゃなく正面には小川先輩とかHAYATA君とか、なんていうんだろ…恋人というか片思いというか、アツくなれて駆け引きできる相手なんかもいて。

他にも、戦国時代に例えるなら盾にも槍にもならない小峠のようなショッパイレスラーもいてさ。まぁそれと試合するのも楽しいなぁって思っていました。本当にノアに来てよかった、ノアで最後を迎えられてよかったなんて思っています。

引退ロードとか会社の方にも言われたりするんですけど、そんなに深く考えていないし、セレモニーもいらないし10カウントもいらないなんて言ったらまた辞めねぇんじゃないかって思われちゃうかもしれないけど、ひっそりとドームで引退して終わりにしたいなと思っていて。

でも引退発表したらゆかりのある団体さん、選手の方からオファーも来たりしているんだけど、本当に体があんまりよくなくて。まぁコンディションいいときなんてプロレスやっていて一度もないような選手だけどね、俺は。まぁ会社の方からはNOSAWAさんが出たいなら出てもいいですよって言われているんだけど、気が向いたらちょっと顔出そうかなっていう程度で。

あとはそう、その中でも12月20日、東京愚連隊自主興行ファイナルっていうのはCyberFight、ノアの方にお願いしてやらせてもらう形になって。主催はノアさんがやってくれるっていう事で。所属しててノアさんっておかしいか。で、協賛はCMでおなじみのザ・リーブさんがついてくれて。

東京愚連隊はね、2000年に俺が作ったユニット、プロモーションでやっぱり思い入れがあるというか。だから最後ぐらい仲間たちとちょっとやりたいなって思って。なんで今日せっかくだから、しんみりしちゃっているんでメインのカードでも発表しちゃおうかな。

12月20日後楽園ホール、東京愚連隊最終興行、TOKYO DREAM FINALメインイベント、東京愚連隊vs金剛、NOSAWA論外&MAZADA & FUJITA & TAKEMURA & KIKUZAWA & ディック東郷 vs 拳王 & 中嶋勝彦 & 征矢学 & タダスケ& 大原はじめ & Hi69、12人タッグマッチで最後にユニットの素晴らしさっていうのを金剛に見せつけてやろうかなって。

金剛ってさ、同じ色なだけで一体感ないよね。だからユニットっていうのはこういうもんなんだよっていうのを最後、見せられたらいいなと思って。ちょっとそれは最後に僕のワガママを聞いてもらってやらせてもらうんで。本当に最後の東京愚連隊自主興行なので。それも皆さん良ければ。声出しオッケーなので、ぜひぜひ来てもらえれば。

あとは2月21日まで、それまではNOSAWA論外を演じようと思っているので。まだまだ俺の嫌いなノアファン、オレの嫌いなマスコミ、ガンガン仕掛けていくんで。とりあえず2月までよろしくお願いいたします」

【以下、質疑応答】

―そもそも引退を意識し始めたのはいつ頃だったのでしょうか。

NOSAWA論外
「いや引退っていうか廃業って最初考えていたから。2019年に確かノアに本格参戦した時には、自分の中ではここで終わるのかな、それともここで消えていくのかなっていう感じで戦ってはいましたね。だから引退っていうのも、人生って本当に些細なことで変わると思うから。本当に些細なことで引退も決めたのよ」

―その中で、あえて武藤選手と同じ日を選んだと言いますか、

NOSAWA論外
「いや選んだとかじゃなくて、最初まぁ武藤さんに相談はしたんですよ。で、俺も武藤さんと一緒に引退したいなって言ったら結構本気な顔で“ズラせよ”って言われて。まだもうちょいがんばれよ、とかじゃなくて同じ日は嫌だよ、ズラせよって言われて。で、2カ月ぐらい前に武藤さんと食事した時に“お前いつ引退すんの?”って言われて。で、俺、武藤さんが早く引退してくれないと引退できねぇっすよって言ったら“じゃあ一緒に引退するかよ”ってそういう言葉もいただいて。ほんと些細なことで。まぁ武藤さんの言葉だけじゃなくもともと医者の方からも辞めた方がいいとは言われていたので。それで決断しましたよね」

―今、セレモニーも10カウントもやらないというお話がありましたが、NOSAWA選手の試合を観ていたファンの皆様はさみしいのかと思いますが。

NOSAWA論外
「そんな俺の試合なんて対して観ていないんだからそんなこと言うなって。いいんだって、俺は俺で。いいんだよ、俺は俺のやり方で辞めるんだから。引退試合だからってセレモニーをやらなきゃいけない、10カウントをやらなきゃいけないとかさ…やっぱ俺、変わってんのかな」

突如として引退を発表したNOSAWA論外。

普段の試合では体の不調などは見て取れないが、長年のダメージの蓄積と医師の判断により引退を決意したという。

奇しくも武藤敬司と同じステージでの引退。だが10カウントもセレモニーもいらない。あくまでNOSAWA論外流を貫く姿勢だ。

しかもそれは2月21日を終えるまで変わらない。12月20日には後楽園ホールでの最後の東京愚連隊自主興行も発表した。

たとえ期限があろうが全く油断ならない。

我々が忘れてはならないのは、世界を股にかけて戦ってきたこのNOSAWA論外という人間は、プロレス界随一の策士であるという事だ。

【有明アリーナ大会情報】
※5大GHC選手権試合、実施!王座移動はあるか?
※武藤敬司引退ロード第三弾!
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<写真提供:プロレスリング・ノア>

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