福井県あわら市の芦原温泉旅館協同組合青年部は10月29日、クラフトビールと食が彩る秋のイベント「あわら温泉オクトーバーフェスト2022」を、あわら温泉街の「ゆ～わく通り」と湯のまち広場で開く。同青年部にとって初の催し企画。温泉情緒あふれるメイン通りを歩行者天国とし、ビール片手に家族や友人らと温泉街をゆっくり巡ってもらう。
同青年部は、旅館の若手経営者ら9人で組織。温泉街では「湯かけまつり」や「節分おばけ」などのイベントはあるものの、秋の時期にないことから企画した。
「ゆ～わく通り」は、ホテル八木、べにや、つるやなどの旅館が立ち並ぶ温泉街のメイン通り。今回は約200メートルを通行止めにして、キッチンカーなど五つのブースを設け、通りには48席分の長机を並べる。
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目玉は、各旅館で提供しているクラフトビール「湯上がりビール」。県内の若手起業家が開発したもので、かんきつ類や桃のような豊かな風味が特徴。そのほかにも国内外のビール5種類を用意し、ヤンニョムチキンやおつまみへしこ、ポテトとともに味わえる。
また、えちぜん鉄道「あわら湯のまち駅」近くの湯のまち広場では、薬膳茶やカレーの食ブースなど9店舗が“開店”する。食だけでなく、子ども向けの遊び場やステージでの音楽ライブもある。午後3時からは、まんじゅうまきが行われる。
同青年部で発起人の一人、あわらグランドホテル社長の関山耕人さん（32）は「今回は初企画だが、今後は期間を長く設け、温泉街の秋の風物詩にしていきたい。昼も夜も観光客の歩く姿が絶えない温泉街になれば」と話している。
湯上がりビールは、カップ（360ミリリットル）700円、同（240ミリリットル）500円。イベント開催時間は、ゆ～わく通りが午後2時～同9時半、湯のまち広場が午前11時～午後6時。
