
総務省消防庁とタイヤ大手ブリヂストンが、パンクしても走行できる救急車用のスタッドレスタイヤを共同開発し、28日、東京都内で報道陣に公開した。道路状況が悪い災害現場で特に効果が期待され、開発責任者の消防研究センターの久保田勝明特殊災害研究室長は「パンク後も傷病者を病院まで搬送できる」として、各地の消防に採用を呼びかけている。
乗用車では、タイヤの側面を補強して、パンク時に走行可能なタイヤが実用化されている。ただ、医療機器などで重量がある救急車用に従来の技術を適用すると、空気が抜けた際に大きくたわみ、走行時に高熱が生じて破裂する恐れがあった。