厚生労働省は28日、社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の部会を開き、75歳以上が加入する後期高齢者医療制度の保険料を引き上げる見直し案を示した。2025年にかけて75歳以上が急激に増加し、医療費が膨らむ中、中高所得者が払う保険料増で賄う考え。高齢者に負担増を求めることで、仕組みを支える現役世代の負担抑制を図る。年末までに決着を目指す。
部会では、委員から「『応能負担』の仕組みを進めるべきだ」など賛同意見が相次いだ。来年の通常国会に関連法改正案を提出する方針だ。
約1%の高所得者が払う年間上限額(現行66万円)を大幅に増やす。