1日10食限定!鳥取和牛で至高の焼き肉オンザライス  くるりと巻いてご飯をモリモリ【にっぽん食べ歩き】

 東京・新橋にある鳥取県と岡山県のアンテナショップのレストラン「ももてなし家」が、鳥取和牛と県のブランド米「星空舞(ほしぞらまい)」をセットにしたメニューを販売している。ジューシーでうまみたっぷりの焼き肉でご飯をくるりと巻くと、箸が止まらない勢いだった。(共同通信=中村彰)

「鳥取和牛オレイン55」の焼き肉で「星空舞」のご飯を巻いて口に運ぶフォーリンデブはっしーさん=東京・新橋の「とっとり・おかやま新橋館」

 このメニューは「至高の焼肉オンザライス~鳥取和牛×星空舞~」。脂肪の中に、融点が低く口当たりや香りが良いオレイン酸を55パーセント以上含む牛に限って認定する「鳥取和牛オレイン55」100グラムと、鳥取県農業試験場が開発した星空舞の新米の組み合わせで、1日10食の限定だ。

 くるみやすいようにカットされた肉でたっぷりの星空舞を包み込む。口に入れると上品な脂と硬めに炊かれたご飯が一体となり、かむほどにうまみを増していく。

 「鳥取県焼肉オンザライス大使」を務めるグルメタレントのフォーリンデブはっしーさんは全国の和牛を食べ比べてきたが、中でも鳥取和牛オレイン55のファンを自任する。試食したはっしーさんは「肉汁と脂がくどくなく、サラッと口で溶ける。肉々しさとジューシーさがお米の一粒一粒の隙間に入って、ご飯をコーティングしている」と語り、「限定の10食を僕が全部食べちゃいたいくらい!」と絶賛。「肉の表を80パーセント、裏を20パーセントの割合で焼くのがポイント」とこつも伝授した。

「至高の焼肉オンザライス~鳥取和牛×星空舞~」、6種の小鉢から3種を選ぶ

 鳥取県は1920年に和牛の戸籍に当たる登録事業を始め、肉質向上のための品種改良に取り組んできた。鳥取市で生まれた「気高(けたか)号」が66年、第1回全国和牛能力共進会肉牛区で一等賞を獲得。鳥取和牛に加え、日本各地のブランド牛の源流となっている。

 鳥取和牛オレイン55は、気高号のDNAを受け継いだ鳥取和牛で肉質等級が4等級以上に限って認定。年間に出荷される鳥取和牛約1900頭のうち400頭程度しか認定されていないという。

 一方の星空舞は、県農業試験場がコシヒカリのおいしさをそのままに、倒れにくく高温に強い品種として開発した。適度な粘りに加え、弾むような粒々感と冷めても味や食感が変わらないのが特長だ。

「ももてなし家」が入る東京・新橋の「とっとり・おかやま新橋館」

 今回のセットは「いい肉」にちなんで1129円。「通常なら5000~6000円いただきたい」と木津真之介店長。「砂丘らっきょうの甘酢漬け」「梨のキムチ」「板わかめ」「するめ麹漬け」「じゃことらっきょうの生ラー油」「きくらげの佃煮」―と、鳥取ならではの小鉢から3種を選ぶことができる。

 鳥取和牛オレイン55の提供は10月まで。11月からは全国和牛能力共進会出品牛を使用し、同月29日まで提供の予定。

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