北越工業(新潟県燕市)が業績予想を上方修正、円安が北米向け販売などで利益を大幅押上げ

北越工業株式会社

北越工業株式会社(新潟県燕市)は28日、5月10日に公表した業績予想を修正した。

2023年3月期第2四半期(累計)連結業績予想について、今回発表した業績予想の売上高は、前回発表予想から29億3,000万円増の224億3,000万円(増減率15.0%増)、営業利益は8億4,000万円増の24億6,000万円(同51.9%増)、経常利益は14億3,000万円増の31億3,000万円(同84.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は9億5,000万円増の21億4,000万円(同79.8%増)。

一方、2023年3月期通期連結業績予想について、今回発表した業績予想の売上高は、前回発表から45億円増の445億円(同11.3%増)、営業利益は14億3,000万円増の52億5,000万円(同37.4%増)、経常利益は14億円増の54億円(同35.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は9億1,200万円増の36億7,200万円(同33.0%増)。

北越工業によると、同社グループの業績は、販売面では建設機械事業の国内は民間投資の新規建設工事需要の回復を背景に、高所作業車の出荷が大幅に増加。海外においては、前年度から続く北米向け受注の大幅な増加や、東南アジアにおける新型コロナウイルス感染症に関する制限緩和をきっかけとした経済回復などを背景に、大きく売上を伸ばしている。また、産業機械事業において主力のモータコンプレッサは、中期経営計画に掲げた目標達成に向けて国内のシェア獲得を推し進めると共に、設備投資マインドの回復に伴い出荷が堅調に推移している。

利益面では、販売増と年初からつづく記録的な円安が、特に北米向け販売における利益の大幅な押上げ要因となり、北越工業は今後もこの傾向がつづくと予想しているという。こうした状況から、前回発表予想を上回る見込みとなった。なお、本業績予想の為替レートは、1米ドル=135円、1ユーロ=135円を前提としている。

© にいがた経済新聞