最終戦バーレーンの最新エントリーリスト発表。グンナー・ジャネットが3年ぶりにWEC復帰へ

 WEC世界耐久選手権は10月26日、来月開催される2022年シーズン最終戦『バーレーン8時間レース』の最新エントリーリストを発表した。この中では9月に発表された暫定リストからいくつかの変更があり、グンナー・ジャネットのシリーズ復帰などが確認できる。

 ジャネットは、LMGTEアマクラスを戦うチーム・プロジェクト1の一員としてドライバー一覧に名を連ねており、11月9~11日に行われる第6戦バーレーンでWECに復帰することとなった。この40歳のアメリカ人ドライバーはP.J.ハイエット(フィリップ・ハイエット)、ベン・バーニコートとともに56号車ポルシェ911 RSR-19をシェアする。

 WEC初参戦となるハイエットとベテランのジャネット、ふたりのアメリカ人は、今季のレースのほとんどでバーニコートとクルマをシェアしてきたブレンダン・イリービとオリー・ミルロイに代わって中東のグランプリ・サーキットでの8時間レースに臨む。

 ジャネットのWEC参戦は2019に初開催された“スーパーセブリング”以来初めてだ。3年前、彼はラルブル・コンペティションのリジェJS P217・ギブソンで1000マイルレースに参加していた。

 その後、2020年にJMWモータースポーツからELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズの4ラウンドを戦った彼は、数週間前にポルティマオで行われたミシュラン・ル・マン・カップにシュニッツェルアルム・レーシングのメルセデスAMG GT3で参戦。同チームではハイエットとチームを組んた。このふたりは今季、ファナテック・GTワールドチャレンジ・アメリカのワトキンス・グレン戦でもコンビを組んでレースに挑んでいる。

 全37台のエントリーリストの他の部分では、ELMSのエース、リチャード・ブラッドレーとマティアス・ベッシェがARCブラティスラバのドライバーとして登録されている。彼らはミロ・コノプカと44号車オレカ07・ギブソンをシェアする予定だ。

 このスロバキアのチームは、ロジスティクスの問題から前戦の富士6時間レースをスキップしており、バーレーンで2戦ぶりにLMP2プロ・アマクラスに復帰する。

 トヨタとプジョーの各2台、そしてアルピーヌの計5台で争われるハイパーカークラスでは既報のとおり、ジェームス・ロシターに代わって新加入のニコ・ミューラーが、94号車プジョー9X8のドライバーとしてプジョー・トタルエナジーズでの初陣に挑む。また、彼が抜けたLMP2チームのベクタースポーツからは、ランガー・バン・デル・ザンデが10号車オレカでレースに臨むことが決まっている。

2019年セブリング戦以来のWEC復帰を果たすグンナー・ジャネット
WEC富士では木村武史もドライブしたチーム・プロジェクト1の56号車ポルシェ911 RSR-19

■2022年WEC世界耐久選手権第6戦バーレーン8時間 エントリーリスト(10月24日付)

Pos. No. Class Team Car Driver Tyre

1 7 HYPERCAR トヨタ・ガズー・レーシング トヨタGR010ハイブリッド M.コンウェイ
小林可夢偉
J-M.ロペス MI

2 8 HYPERCAR トヨタ・ガズー・レーシング トヨタGR010ハイブリッド S.ブエミ
B.ハートレー
平川亮 MI

3 36 HYPERCAR アルピーヌ・エルフ・チーム アルピーヌA480・ギブソン A.ネグラオ
N.ラピエール
M.バキシビエール MI

4 93 HYPERCAR プジョー・トタルエナジーズ プジョー9X8 P.ディ・レスタ
M.イェンセン
J-E.ベルニュ MI

5 94 HYPERCAR プジョー・トタルエナジーズ プジョー9X8 L.デュバル
G.メネゼス
N.ミューラー MI

6 1 LMP2 リシャール・ミル・レーシングチーム オレカ07・ギブソン L.ワドゥ
P-L.シャタン
C.ミレッシ GY

7 9 LMP2 プレマ・オーレン・チーム オレカ07・ギブソン R.クビサ
L.デレトラズ
L.コロンボ GY

8 10 LMP2 ベクター・スポーツ オレカ07・ギブソン R.バン・デル・ザンデ
R.カレン
S.ブルデー GY

9 22 LMP2 ユナイテッド・オートスポーツUSA オレカ07・ギブソン P.ハンソン
F.アルバカーキ
W.オーウェン GY

10 23 LMP2 ユナイテッド・オートスポーツUSA オレカ07・ギブソン A.リン
O.ジャービス
J.ピアソン GY

11 28 LMP2 JOTA オレカ07・ギブソン O.ラスムッセン
E.ジョーンズ
J.アバディン GY

12 31 LMP2 WRT オレカ07・ギブソン S.ゲラエル
R.フラインス
R.ラスト GY

13 34 LMP2 インターユーロポル・コンペティション オレカ07・ギブソン J.スミエコウスキー
A.ブランドル
E.グティエレス GY

14 35 LMP2 ProAm アルティメット オレカ07・ギブソン J-B.ライエ
M.ライエ
F.エリオ GY

15 38 LMP2 JOTA オレカ07・ギブソン R.ゴンザレス
A.F.ダ・コスタ
W.スティーブンス GY

16 41 LMP2 リアルチーム・バイ・WRT オレカ07・ギブソン R.アンドラーデ
F.ハプスブルク
N.ナト GY

17 44 LMP2 ProAm ARCブラティスラバ オレカ07・ギブソン M.コノプカ
M.ベッシェ
R.ブラッドレー GY

18 45 LMP2 ProAm アルガルベ・プロ・レーシング オレカ07・ギブソン S.トーマス
J.アレン
R.ビンダー GY

19 83 LMP2 ProAm AFコルセ オレカ07・ギブソン F.ペロード
N.ニールセン
A.ロベラ GY

20 51 LMGTE Pro AFコルセ フェラーリ488 GTE Evo A.ピエール・グイディ
J.カラド MI

21 52 LMGTE Pro AFコルセ フェラーリ488 GTE Evo M.モリーナ
A.フォコ MI

22 64 LMGTE Pro コルベット・レーシング シボレー・コルベットC8.R T.ミルナー
N.タンディ MI

23 91 LMGTE Pro ポルシェGTチーム ポルシェ911 RSR-19 G.ブルーニ
R.リエツ MI

24 92 LMGTE Pro ポルシェGTチーム ポルシェ911 RSR-19 M.クリステンセン
K.エストーレ MI

25 21 LMGTE Am AFコルセ フェラーリ488 GTE Evo S.マン
C.ウルリッヒ
T.バイランダー MI

26 33 LMGTE Am TFスポーツ アストンマーティン・
バンテージAMR B.キーティング
H.シャベス
M.ソーレンセン MI

27 46 LMGTE Am チーム・プロジェクト1 ポルシェ911 RSR-19 M.カイローリ
M.ペダーセン
N.ルートウィラー MI

28 54 LMGTE Am AFコルセ フェラーリ488 GTE Evo T.フロー
F.カステラッチ
N.キャシディ MI

29 56 LMGTE Am チーム・プロジェクト1 ポルシェ911 RSR-19 P.ハイエット
G.ジャネット
B.バーニコート MI

30 60 LMGTE Am アイアン・リンクス フェラーリ488 GTE Evo C.スキアボーニ
M.クレッソーニ
G.フィジケラ MI

31 71 LMGTE Am スピリット・オブ・レース フェラーリ488 GTE Evo F.デゾトゥ
P.ラゲ
G.オーブリー MI

32 77 LMGTE Am デンプシー・プロトン・レーシング ポルシェ911 RSR-19 C.リード
S.プリオール
H.ティンクネル MI

33 85 LMGTE Am アイアン・デイムス フェラーリ488 GTE Evo R.フレイ
M.ガッティン
S.ボビー MI

34 86 LMGTE Am GRレーシング ポルシェ911 RSR-19 M.ウェインライト
R.ペーラ
B.バーカー MI

35 88 LMGTE Am デンプシー・プロトン・レーシング ポルシェ911 RSR-19 F.プアダッド
P.リンゼイ
J.ヘイレン MI

36 98 LMGTE Am ノースウエストAMR アストンマーティン・
バンテージAMR P.ダラ・ラナ
D.ピタード
N.ティーム MI

37 777 LMGTE Am Dステーション・レーシング アストンマーティン・
バンテージAMR 星野敏
藤井誠暢
C.ファグ MI

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