「裁判では犯人を極刑にして欲しい」 王将射殺事件、犠牲の社長長男がコメント

長男のコメント全文

 「餃子の王将」を展開する王将フードサービス(京都市山科区)の大東隆行社長=当時(72)=を射殺したとして、殺人と銃刀法違反の疑いで特定危険指定暴力団工藤会系石田組幹部の田中幸雄容疑者(56)が逮捕された事件で、亡くなった大東社長の長男剛志さんが28日、京都府警を通じコメントを発表した。

 全文は以下の通り。

 父を殺害した犯人を逮捕したと警察からうかがいました。
 当たり前の日常が突然奪われたあの日から9年が経とうとしています。ようやく逮捕の一報を聞きましたが、正直「やっと。」という思いと「なぜこのような長い月日となったのか。」と色々な思いが交錯しています。
 今、私たち家族が思っていることは、なぜ大切な父の命が奪われなければならなかったのか、警察には、今後の捜査で、犯人の背後関係も含め、しっかりと真実を明らかにしてもらいたい気持ちです。
 また事件後、様々な方々から私たち家族に対し励ましや温かい言葉をいただき、本当に心の支えとなり、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
 犯人を許すことは到底できません。裁判では犯人を極刑にして欲しいと願っています。
 最後にマスコミの皆様へのお願いです。現在私たちが置かれている状況、心情等をご斟酌頂き、我々遺族に向けての取材等は控えて頂きますようお願い申し上げます。
 大東剛志

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