紅葉庭園を幻想的に 日光山輪王寺でライトアップ始まる

色づいた木々などが照らされた逍遥園

 紅葉の名所として知られる日光山輪王寺の日本庭園「逍遥園(しょうようえん)」で28日夜、紅葉の見頃に合わせた恒例のライトアップが始まった。園内は色づいた木々が照らされ、幻想的な雰囲気に包まれた。

 庭園は江戸時代の作庭の名人小堀遠州(こぼりえんしゅう)が造営したとされる。東西に長い池が中央にあり、周囲には多数のカエデ類などが分布する。

 この日は、夕暮れとともに多くの見物客が訪れた。見物客は優しい光に照らされ幽玄な景色となった園内で写真を撮ったり、散策したりして楽しんでいた。

 同寺の中里卓雄(なかざとたくゆう)堂務部長(54)は「池の水面(みなも)に風景が映り込むところなどが見どころ。昼間とは違った良さを多くの人に楽しんでほしい」と話した。

 ライトアップは29、30、11月3~6、11~13日にも行われる。入園料は500円。(問)同寺0288.54.0531。

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