地域の未来を担う若者に政治や行政への関心を高めてもらおうと、平塚青年会議所(花田慎介理事長)は任期満了に伴う二宮町長選(11月15日告示、同20日投開票)と大磯町長選(11月22日告示、同27日投開票)の立候補予定者による公開討論会の様子を11月から順次、動画で配信する。収録動画を通じて投票を促す狙いで、初めての取り組み。
同会議所が主催する公開討論会はこれまで数百人規模の広い会場で行ってきたが、新型コロナウイルス感染症の影響から大勢の人を集めにくくなった。今回はその状況を逆手にとって若年層にターゲットを絞って動画を配信する。
10月22日に二宮町民センター(同町二宮)で実施された二宮町長選の公開討論会には20代前半の大学生や会社員ら計4人が招かれ、立候補予定者に直接質問をぶつける場面もあった。
同会議所によると、高校卒業後の19歳から20代にかけて投票率の低さが顕著で、同会議所まちづくり委員会委員長の田中純矢さんは「同じ世代の仲間が(討論会に)参加することで関心を持ってくれる他の若者も増えれば」と期待する。