佐賀・玄海原発で重大事故訓練 ペット同伴避難を初導入

玄海原発の重大事故訓練で初導入された、ペット同伴避難の訓練=29日午前、佐賀県大町町

 九州電力玄海原発4号機(佐賀県玄海町)での重大事故発生を想定し、県と町などが29日、原子力防災訓練を行った。コロナ禍で縮小してきたが、3年ぶりに通常規模で実施。ニーズが高まるペット同伴避難の訓練を初めて取り入れた。

 同県唐津市で震度6強の地震が発生、4号機で原子炉の冷却機能が失われ、放射性物質が漏れたとの事態を想定。国とのテレビ会議には佐賀県のほか、福岡、長崎両県も参加し、各知事が住民避難の状況を報告した。

 佐賀県大町町の施設には、犬や猫を連れた5人が避難した。訓練は20年以降、感染対策のため参加者数を減らし、避難のバスに乗り込む訓練を省略するなどした。

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