フィリーズがWS初戦を制す リアルミュート同点打&決勝アーチ!

ワールドシリーズ第1戦【フィリーズ6-5アストロズ】延長10回@ミニッツメイド・パーク

2022年シーズンの王者を決めるワールドシリーズがついに開幕。ナ・リーグ第6シードのフィリーズとア・リーグ第1シードのアストロズという対照的な組み合わせとなった今回のワールドシリーズの初戦は、5対5の同点で迎えた10回表にJ・T・リアルミュートが勝ち越しのソロ本塁打を放ち、フィリーズがアストロズを破った。フィリーズ5番手のセランソニー・ドミンゲスが勝利投手となり、6番手のデービッド・ロバートソンがセーブを記録。アストロズ6番手のルイス・ガルシアが敗戦投手となった。

フィリーズがアーロン・ノラ、アストロズがジャスティン・バーランダーの先発で始まった一戦は、2回裏にカイル・タッカーのソロ本塁打とマーティン・マルドナードのタイムリーでアストロズが2点を先制。3回裏にはタッカーに2打席連発となる3ランが飛び出し、アストロズが5点をリードしてワンサイドゲームになるかと思われた。

ところが、ワールドシリーズ通算0勝のバーランダーが3回までパーフェクトに抑えながらも4回表に捕まり、ニック・カステヤノスのタイムリーとアレック・ボームの2点タイムリー二塁打で3失点。5回表にはリアルミュートにも2点タイムリー二塁打を浴びて同点に追いつかれ、またしても大舞台で勝利投手になることはできなかった。

その後、両軍リリーフ陣の好投により、試合は5対5の同点のまま終盤へ。9回裏二死2塁のチャンスでアストロズのジェレミー・ペーニャがライトへヒット性の当たりを放ったものの、フィリーズの右翼手カステヤノスがこれを好捕してチームを救った。すると、10回表先頭のリアルミュートが勝ち越しのソロ本塁打。この一打が勝敗を分け、フィリーズが14年ぶりの世界一に向けて白星スタートを切った。

アストロズはポストシーズンで5点以上リードした試合は、これまで29戦全勝。5対5の同点に追いつかれたあと、フィリーズ救援陣から得点を奪うことができず、「不敗神話」が崩れて今年のポストシーズンの初黒星を喫した。

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