【大型の台風22号】日本直撃なくても沖縄・奄美は大雨や大荒れのおそれ

 大型の台風22号は発達しながら次第に北上し、今後は大陸方面に向かう見通し。日本に直撃する可能性は低いが、台風周辺の湿った空気や前線の影響を受ける沖縄では、本島や石垣島など先島諸島を中心に31日(月)から11月1日(火)は大雨となるおそれがある。また、11月1日(火)は奄美でも荒れた天気となるおそれがある。

台風は大陸方面へ進む見通し

 29日(土)正午現在、強風域を伴う大型の台風22号はフィリピンを直撃し、1時間に25キロメートルの速さで西に進んでいる。中心の気圧は985ヘクトパスカル。
 台風22号は今後さらに発達し、次第に暴風域を伴いながら進路を北寄りに変えて大陸方面に進む見通し。今の所は日本を直撃する可能性は低い見込みだ。

台風北側に前線予想 沖縄・奄美付近に停滞

 ただ、台風が近づかないからと言って油断は禁物。台風周辺の湿った空気の影響を受ける沖縄や奄美は29日(土)から雨が降りやすく、11月2日(水)ごろにかけて雨は降ったりやんだりとなりそうだ。
 特に31日(月)には台風の北側に前線ができる予想で、11月1日(火)にかけて沖縄や奄美付近に停滞する可能性がある。前線に向かって台風周辺の湿った空気が流れ込むことで前線の活動が活発になり、沖縄本島や石垣島など先島諸島を中心に大雨となるおそれがある。奄美でも11月1日(火)は荒れた天気となるおそれがある。

 また、台風の北上に伴って次第に風も強まり、沿岸の地域ではうねりを伴って波が高くなる見通し。沖縄や奄美ではしける所がありそうだ。
 沖縄や奄美は31日(月)から11月1日(火)ごろを中心に、大雨による土砂災害、強風や高波などに気をつけ、まだ予報にはブレがあるため今後も最新情報に注意したい。

(気象予報士・鈴木悠)

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