じゃないほう(じゃないほう)

「じゃないほう」(じゃないほう)とは、二人一組、またはふたつで一揃いのもののうち、影が薄いもの、価値が低いと思われるもの。コンビで売り出しているお笑い芸人などにしばしば見られる呼ばれ方である。

「じゃないほう」の意味

「じゃないほう」(じゃないほう)とは、二人一組、またはふたつで一揃いのもののうち、影が薄いもの、価値が低いと思われるもの。

「じゃないほう」の由来・語源

お笑い芸人がコンビで活動していると、まずは個人よりコンビ名を売り出すことが第一になる。そのため、ファンもコンビ名は覚えていても、それぞれの名前をなかなか憶えていなかったりするものである。

その結果、見た目の特徴が濃い方を指して「〇〇のほう」、その相方を「〇〇じゃないほう」と指す文化が産まれたようである。

テツ&トモの、ギターを持ってるほうと、持ってないほう。

錦鯉のハゲのほうと、ハゲじゃないほう。

ぺこぱのホストのほうと、ホストじゃないほう。などなど……。

もともとコンビで売り出していたものの、相方が極端に売れてしまい、同じコンビなのに非常に影が薄くなってしまった芸人を指して「じゃないほう芸人」と呼ぶ場合もある。

「じゃないほう」の活用例

使用例:

「え~と、あのコンビの片方……なんだっけ……。おすぎとピーコのピーコじゃないほう」

「それはおすぎ。っていうかあのふたりはほとんど同じじゃん」

「あと、東京03の眼鏡じゃないほう」

「全員眼鏡だよ! ていうかトリオじゃん!」「じゃないほう」という表現が広まった結果、ドラマのタイトルにも使用。

妻とは別の女性に心惹かれてしまった、不倫三角関係を描いたドラマ『じゃないほうの彼女』はそのスリリングな内容が受けて人気を博した。

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