
【サンパウロ共同】ブラジルで30日、大統領選決選投票が行われ、高等選挙裁判所は左派ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ元大統領(77)が勝利したと発表した。汚職事件による収監を経て、南米最大国のトップへ返り咲きを決めた。再選を目指した現職の右派ジャイル・ボルソナロ大統領(67)は大接戦の末に敗れた。
2003~10年に大統領を務めたルラ氏は、サンパウロで勝利宣言し「唯一の勝者は国民」と述べ、「一つの国家、国民」のために統治すると誓った。中南米の主要国が米国と距離を置く左派政権となり、地域での中国やロシアの影響力が拡大する可能性がある。