夜空に願いを…ランタン150基舞い上がる 川島で町制50周年記念イベント「大切な人と思い出を」

夜空に舞う約150基のスカイランタン=29日夜、埼玉県川島町の平成の森公園グラウンド

 発光ダイオード(LED)スカイランタンで夜空を彩る「かわじまランタン祭」が29日、埼玉県川島町の平成の森公園グラウンドで行われた。11月3日に町制施行50周年を迎えることを記念したイベントで、川島町と同町商工会が主催した。灯火が輝く約150基のランタンが夜空に舞い上がり、町の50周年を祝った。

 あいさつした飯島和夫町長は「コロナ禍でうつうつとした気分が広がっていたが、商工会や役場などの若手がイベントを発案し、実現してくれた。未来は若い人の肩にかかっている」とねぎらいの言葉をかけ、「今後も予定されている50周年の記念イベントや催し物を楽しんでほしい」と来場者に呼びかけた。

 ランタンを夜空に飛ばす企画を発案した同町商工会青年部の丸山昌幸部長は「コロナ禍でイベントや行事が中止になり、もどかしさがあった。役場の協力もあって祭りを実現できた今日、言いたいことはただ一つ。大切な人と思い出をつくって帰ってほしい」と熱く述べ、祭りを盛り上げた。

 ステージではコスプレショーや金魚すくい大会などが行われたほか、会場にはキッチンカーも約10台並んだ。午後7時半ごろから、火を使わない安全なLEDスカイランタンに町民らは思い思いに願い事を書き、待機。カウントダウンをして約150基を夜空へ放つと、大きな歓声が上がった。記念イベントには、午前に行われた催し物も含め、延べ5千人(主催者発表)が訪れた。

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