津山・城東地区の魅力 行事で満喫 11月6日「むかし町」一新

「第1回令和作州城東むかし町」のPRポスターを掲げる実行委メンバー

 江戸期の町並みが残る津山市城東地区で11月6日、「第1回令和作州城東むかし町」が開かれる。秋の恒例イベントで2019年に30回を達成した「出雲街道津山城東むかし町」をリニューアル。地区の魅力を幅広く伝える講演会やウオークラリーなどを展開する。

 住民でつくる実行委が主催。城東観光駐車場(同市東新町)と作州城東屋敷(同市中之町)を主会場に忍者のコスプレコンテストや、地区に生家のある洋学者箕作阮甫(みつくりげんぽ)の養子で世界地理書「坤輿図識(こんよずしき)」を刊行した箕作省吾がテーマの講演会といった催しを開き、キッチンカーなどの飲食ブースを設ける。津山洋学資料館(同市西新町)前庭でギターや吹奏楽、オカリナの演奏もある。

 ウオークラリーは国重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)を含む地区全体を巡る。高さ5メートル近い十一面観音像を祭る慈恩寺(同市林田)、市出身の洋画家・故河野磐(いわお)さんの作品を集めた河野美術館(同市勝間田町)など7カ所を楽しみ、スタンプを集めれば抽選で宿泊券などが当たる。

 今年は恒例の初代津山藩主・森忠政らに扮(ふん)して着物姿で一帯を歩く「時代行列」や重伝建の旧出雲街道の歩行者天国は中止する。実行委によると、1989年の第1回以降、地区の高齢化が進み準備や運営が負担になっていたため、節目を迎えたことなどを機に名称、内容を見直した。

 来年以降は見直し結果を検証した上で、市の観光キャンペーン「春はつやま」に合わせて春開催に改める方針。副実行委員長の渡部靖人さん(58)=同市=は「新イベントは地区に何度も来たくなる仕掛けを考えた。一丸で観光客を迎えたい」と話す。

 午前10時~午後3時。問い合わせは実行委事務局の高田輝貴さん(090―4697―6811)。

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