7月参院選「合憲」3件目 1票の格差、高松高裁

7月の参院選を巡る「1票の格差」訴訟の判決で、高松高裁に向かう原告側弁護士ら=31日午後

 「1票の格差」が最大3.03倍だった7月の参院選は、憲法が求める投票価値の平等に反するとして、隣接県を統合する「合区」の「徳島・高知」選挙区と、香川、愛媛各選挙区の選挙無効を有権者が求めた訴訟の判決で、高松高裁(浜口浩裁判長)は31日、「合憲」と判断し、無効請求を棄却した。「合憲」判断は名古屋高裁、広島高裁松江支部に続き3件目。

 全国14の高裁・高裁支部に起こされた訴訟16件の一つで7件目の判決。違憲状態4件(東京、大阪、札幌、広島)、合憲3件(名古屋、松江、高松)と判断が分かれている。高裁判決は11月中に出そろい、その後に最高裁が統一判断を示す見通し。

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