「餃子の王将」現社長「反社会的勢力とつながり一切ない」 改善完了を強調

決算会見で捜査関係者らへの感謝を述べた王将フードサービスの渡辺社長(31日午後3時半、大阪市中央区)

 「餃子の王将」を展開する王将フードサービス(京都市山科区)の渡辺直人社長は31日、大阪市中央区で開いた9月中間連結決算会見で、2013年に社長だった大東隆行さん=当時(72)=が射殺された事件に触れ、特定危険指定暴力団工藤会系石田組幹部の田中幸雄容疑者(56)が逮捕されたことについて「(会社と)反社会的勢力とのつながりは一切ない」と強調した。

 かつて王将と巨額の不適切な取引が指摘され、警察に任意で聴取を受けたと報じられた企業グループ経営者との関係については、「現在は一切取引関係はない。不適切な関係ができない仕組みを社内につくり、徹底して取り組んでいる。一切ないということをここではっきり申し上げたい」と述べた。「第三者委員会の報告書に従い、2016年に改善を完了できており、あらためて調査をすることはないと考えている。(経営陣が)密室ということがないよう、社外から専門知識を持った社外取締役を招聘(しょうへい)し、ガバナンスの強化をしてきた」とした。

 全容解明に向け「無念の中で人生を終えた大東前社長に、納得してもらえるような解決をしてほしいという思い」と捜査の進展を望んだ。

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