11月17日に一部区間で始まる宇都宮市の次世代型路面電車(LRT)の試運転に先立ち、栃木県警は31日、JR宇都宮駅東口~平石区間の約4キロで、黄色い矢印が表示されるLRT専用信号の運用を始めた。
LRTは車と同様に信号機で交通規制される。専用信号は車用の信号機の横に取り付けられ、全区間14.6キロの18交差点に整備した。
専用信号の運用開始は車のドライバーに慣れてもらうことが狙い。同市東宿郷2丁目~陽東6丁目の県道宇都宮向田線の約4キロにある10交差点の信号が対象。LRTが進行できる場合に黄色い矢印が点灯する。車のドライバーはこれまで通り車用の信号に従う。
この日は、県警交通管制センターの職員3人が各交差点で作業し、LRT専用信号を順次点灯させた。通行人らは「今日からつくんだ」などと言いながら、黄色い矢印を見上げていた。
同センターの国見勝彦(くにみかつひこ)課長補佐は「最初は戸惑うかもしれないが、事故を起こさないよう気を付けて運転してほしい」と呼びかけた。残り区間の信号は来年4月に全区間で行う試運転前に運用を開始する予定。