広島市のお好み焼き店で、外に置いていた冷蔵庫から食べ物を盗もうとする人物の姿を防犯カメラがとらていました。
【写真を見る】「冷蔵庫から食べ物を盗もうと…」 無職の男(29)逮捕 お好み焼き屋の防犯カメラがとらえた瞬間
冷蔵庫の扉に手をかけ、扉を見つめる人物…。広島市中区にある「お好み焼き もり」で、午前1時半に防犯カメラがとらえた映像です。
松岡遼さん（23）
「こんな感じで見たりしていて、張り紙を見たりしていた」
店主の息子・松岡遼さんは、防犯カメラから届いたリアルタイムの画像を見て、すぐに「冷蔵庫から食べ物が盗まれそうになっている」と気付いたといいます。
「お好み焼き もり」では、ことしに入って、すでに2回、冷蔵庫の飲み物や食材がごっそりなくなる被害がありました。
遼さんは、犯人を捕まえたい一心で冷蔵庫の方へ向かいます。
松岡遼さん
「（玄関で）影が目の前にあったので、扉一枚ですぐそこにいたので『うわーっ』とめちゃめちゃ怖かったです。逃したら絶対、次、捕まらないと思ったので、意を決して開けました」
冷蔵庫の前に立っていた男は、「ぼくはやっていませんよ」「ただ買い物に来ただけです」などと繰り返し、立ち去ろうとしたため、遼さんと駆けつけた隣りの住人の2人で男を取り押さえて警察に通報しました。
店主の松岡美穂子さんは、店を始めて数十年間で冷蔵庫から食べ物を持ち去ろうとする人は初めてだといいます。
お好み焼き もり 松岡美穂子さん
「怒りでもないかな…。今、こういう世の中だから、そういう人が出ちゃうのかなって切ない感じがしますね。困っておられたのかなと思うけど、やっちゃいけないことは当然、やってはいけないんです」
警察によりますと、窃盗未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、広島市南区に住む29歳の無職の男…。「冷蔵庫の中から食べ物を盗もうとしたことに間違いない」と容疑を認めているということです。
