ティム・バートン監督 ディズニーに「巨大な大サーカス」と苦言 「逃げる必要があった」

ティム・バートン監督(64)は、ディズニーがヒーロー映画や「スター・ウォーズ」などのシリーズものを優先していることを残念に思っているそうで、今後マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の映画を作る予定はないという。

リヨンのリュミエール映画祭で次のように語った。

「たいへん均質化されていてまとまっていて、多様なものを受け入れる余地が少なくなっている」

「1つのユニバースにしか対応できないよ。マルチユニバースは私には無理だ」

『マーズ・アタック!』や『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』を手がけてきたバートン監督は、1980年代にアニメ制作者としてキャリアをスタートさせたディズニーでの仕事を振り返り、2019年に実写化された『ダンボ』が同スタジオとの最後のプロジェクトになりそうだと語った。

「私のキャリアはディズニーから始まって、何度も雇われたり辞めたりを繰り返したんだ」

「『ダンボ』でディズニーと仕事をする時代は終わった。ダンボは私だって気づいたんだ。恐ろしい大サーカスの中で働いていて、そこから逃げる必要があった。ある意味で『ダンボ』は自伝的な映画になった」

また1988年に公開された自身の映画『ビートルジュース』の続編製作に関する報道については、「そうかもね」「実際に撮影に入るまでは映画を作るかどうかはわからない。発表を先にするのではなく、再度ルーツに戻って種から発芽し成長していきたい」「アイデアをいま練っているところで、まだ始まったばかりだ。どうかな?答えになってないか」と話している。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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