SMBC日興証券、最大赤字 9月中間、相場操縦響く

 SMBC日興証券が31日発表した2022年9月中間連結決算は、純損益が94億円の赤字(前年同期は325億円の黒字)だった。09年の三井住友フィナンシャルグループ(FG)傘下入り後、中間決算として過去最大の赤字となる。相場操縦事件の収益への打撃が想定より大きかった。

 相場操縦事件の影響額は中間決算で約250億円に上ると推計している。通期で200億円程度としていた三井住友FGの5月時点の見通しから拡大した。売上高に当たる純営業収益は前年同期比39.6%減の1077億円だった。株式市場が不安定で、投資家心理が冷え込んだことも影響した。

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