東海道新幹線の全駅に柵設置へ 上位座席の導入も検討

JR東海は31日、東海道新幹線の全ての駅に可動式の安全柵を設置すると発表した。小田原や静岡、岐阜羽島など未設置の10の駅に整備し、安全性を向上させる。JR東日本が「グランクラス」として既に導入しているようなグリーン車より上位の座席の設定を検討していることも明らかにした。

 全駅の柵の設置には10年程度かかる見込み。さらにホーム上の安全確認のための画像認識や運転速度の制御技術を導入する計画も公表。運転士や車掌の業務支援にもつなげたい考え。

 JR東海は現在かかっている年間営業費の1割に当たる800億円規模の経費削減に乗り出す方針。

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